徳島インディゴソックス2019シーズン始動!
全員でランニングを行う徳島インディゴソックスの選手たち
2019年、日本プロ野球のシーズンインを告げる2月1日(金)、日本独立リーグのパイオニア的存在として今年15周年を迎える四国アイランドリーグplusにおいても実質上の練習開始となる「合同自主トレーニング」が4球団同時にスタート。その中で、昨年まで6年連続でドラフト指名選手を輩出している徳島インディゴソックスは、徳島県徳島市のJAバンク徳島スタジアムで2019年シーズンを始動させた。
この日のトレーニングには前夜、徳島県藍住町の「ゆめタウン徳島」で開催された「2019年度 徳島インディゴソックス 新入団選手会見」で個々が力強く意気込みを述べた新人選手19名(投手9名<高卒6名・うち徳島県出身3名、JABA所属チーム出身高卒1名、大卒2名・うち徳島県出身1名>、捕手3名<JABA所属チーム出身3名>、内野手1名<高卒>、外野手6名<高卒2名・うち徳島県出身1名、大卒2名・うち徳島大1名、JABA所属チーム出身2名・うち徳島県出身1名>)全員を含む所属35名中、外国人選手を除く34名が参加している。
まずは2時間ほどの全体ミーティングでキャプテンに安井 勇輝(内野手・24歳・東海大山形~近畿大~愛媛マンダリンパイレーツ・在籍2年目)、、副キャプテンに竹内 裕太(投手・23歳・駒澤大高~鶴見大・在籍2年目)と瀬口 拓也(内野手・24歳・神村学園~日本経済大中退・在籍3年目)の2名を決め、「1人1人が最後までチャレンジする」ためのコミュニケーションなどを確認したチームは、11時からランニングと「今年の強化テーマである走力アップにフォーカスした」殖栗 正登・派遣トレーナーによるアップから身体を動かし始めることに。
その後、合同自主トレーニング初日にもかかわらずシートノック、投内連携、フリーバッティングに投手陣はブルペン投球・ポール間走などNPBのキャンプさながらの内容で進んだが、すでにほとんどの選手がオフなく身体を動かしてきただけあって、動きは軽快。特に屋内ブルペンでは最速151キロ右腕、今季ドラフト指名最有力候補の竹内らが早くも捕手を座らせ、下半身の体重移動に気を遣いながら強いボールを投げ込んでいた。
牧野 塁監督ら首脳陣を中心に徳島インディゴソックス新入団19選手がガッツポーズ
その様子を時には見つめ、時には熱くアドバイスを送ったのは関東屈指の剛腕として山梨学院大附から1992年ドラフト3位でオリックス・ブルーウェーブ入団後、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルス、広島東洋カープでの現役17年間で222試合に登板し13勝23敗2セーブ4ホールド、昨年末にはNPB12球団ジュニアトーナメントで東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアの監督を務めた44歳の牧野 塁(まきの・るい)監督。
「今日はミーティングからみんながやる気に満ちあふれていた。そこを持続させてあげれるように、前向きにチャレンジし、ミスした時にどうつなげるかの環境を僕らは作りたい。やれることをやり、できないことを克服していくことで確かなものを武器にして勝ちに近づけていきたいですし、熱くなって一生に成長していきたいですね」と、新監督としての抱負にも共に闘う熱さが満ちあふれている。
そして2019年のチームスローガンは「熱くなれ!」。昨年果たせなかった2年ぶりのリーグ制覇とNPBドラフト本指名、さらに「一度は徳島県の名を背負って戦いたいと思っていた」最速140キロ左腕・安丸 友耶(川島~鳴門教育大卒1年目)をはじめ、総勢9名。南 啓介代表も「いろいろな人のつながりで来てもらった徳島県出身選手をどうにかして指名までもっていきたい」と大命題として掲げた徳島県出身選手含む、複数選手ドラフト指名を目指し、「フレッシュさを全面に出して戦う」(キャプテン・安井)ことを改めて誓う一日となった。
なお、今後の徳島インディゴソックスは引き続きトレーニングを重ねた上で、3月4日(月)~10日(日)には徳島県海陽町の「蛇王運動公園・まぜのおかオートキャンプ場」を中心に行われる春季キャンプを実施。さらに10試合程度を予定してるオープン戦・交流戦で「準備する・考える・変化」の3大テーマを継続し続ける心技体を鍛え上げた上で、3月30日(土)18時より香川県高松市の[stadium]レクザムスタジアム[/stadium]、3月31日(日)にホーム開幕戦となるJAバンク徳島スタジアムでの前年総合優勝・香川オリーブガイナーズとの2連戦に挑む。
文:寺下 友徳