2018年の千葉を沸かせた二刀流・大谷拓海(中央学院)は社会人で化けるか?
大谷拓海(中央学院)
2018年、千葉県を沸かせた二刀流・大谷拓海(中央学院)がセガサミーで外野手としてプレーする。
1年春、県大会で大谷を初めてみた。背も高く、まだ細身ながら肩もスイングも強く、楽しみな素材だと映った。1年秋ではエース格となり、135キロ前後の速球を投げ込み、最終学年ままでどこまで進化するのか、楽しみな選手だと思い、ずっと追ってきた。
2年秋、投打に渡る活躍で関東大会優勝に貢献。神宮大会では東京ヤクルト3位の市川悠太(明徳義塾)から左中間へ本塁打を放ち、素質の高さを披露した。
3年春まで順調だったが、5月下旬に打球を右側頭部に当て、戦線離脱。夏の大会になっても、4回戦まで出場ができなかった。それでも千葉大会決勝で高校通算33号本塁打を放った当たりは見事であり、あまりトレーニングが出来ない中、潜在能力の高さは見せてくれた。
最後の夏、済美の山口和哉の変化球に対して見極めができておらず、無安打。あの状態のまま高卒プロに進んでもまずボールの見極め、木製バットの対応、基礎体力の強化とやることがたくさんあった選手だったので、この選択は現実的ではないだろうか。しっかりと筋力をつけて、社会人投手に対応できる技術を磨いて、自慢の長打力を発揮できるか。
この選択が成功といえるかは本人の努力次第。高卒社会人野手がプロに行くのは並大抵のことではない。大谷は社会人でも注目を浴びるスラッガーへ成長するのか、注目していきたい。