休み明けの練習でケガをしないために
筋力レベルの維持が保てないところに急激な体重増加が加わるとケガをしやすいので注意しよう
つかの間の冬休みが終わり、学校生活と共に部活動が再開されていることと思います。ここで気をつけなければいけないのが「休み明けの練習によってケガをしてしまうこと」です。いつもであれば疲労の蓄積によってケガをしやすくなりますが、少し長い期間お休みがあると、いつもの練習量をこなしているとケガをしてしまうことがあります。休み明けの練習で特に気をつけておきたいところを確認しておきましょう。
●体を定期的に動かしていましたか
たまの休みなので、家族でおいしいものを食べたり、友人同士で出かけたりといった時間を過ごしたことと思います。ただ一日の中で野球の練習であったり、野球につながるトレーニングやランニングなどで体を動かしていたでしょうか? まったく体を動かさないまま過ごしてしまうと、今まで積み上げてきた筋力や全身持久力などの体力が落ちてしまっていることが考えられます。体力強化レベルではなくても、せめて体力を維持できる程度は体を動かしておくことが大切です。
●生活リズムは元に戻っていますか
こちらも年末年始のイベントなどで夜中まで起きていたり、朝寝の習慣がついてしまったりしていませんか。決まった時間に起きて、決まった時間に寝る規則正しい生活を取り戻し、睡眠不足などによるケガを未然に防ぐようにしましょう。
●体重が極端に増えていませんか
おいしいものを食べすぎて、体重が極端に増えてしまった場合はなるべく早く元の体重レベルにまで戻すようにしましょう。短い期間で急激に増量してしまうと体重を支える足首、膝、股関節などの荷重関節に大きな負担がかかりやすくなります。この状態でアスファルトなどの硬い路面をランニングすると膝を傷めたり、脛の痛みを覚えたり、足首を捻挫したりといったことが起こりやすくなります。筋力が低下していることを考えると、急激な増量はケガのもとといえるでしょう。
文:西村 典子
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