試合レポート

東山vs菟道

2018.09.24

序盤の猛攻で東山がコールド勝ち

東山vs菟道 | 高校野球ドットコム
2安打3打点の活躍を見せた主将・長谷川真登(東山)

 夏4強の東山が序盤に大量得点を奪って莵道をコールドで破った。

 東山は1回表、先頭の岩田優雅(2年)が左前安打で出塁すると、続く井上敦貴(2年)も左前安打を放つ。この場面で左翼手・福田崇太(1年)の三塁送球が悪送球となってしまい、岩田が生還。相手のミスで東山が1点を先制する。

 その後、二死二、三塁となり、6番の長谷川真登(2年)がライトオーバーの2点適時二塁打を放ち、2点を追加。さらに続く小野証(2年)の中前適時打でもう1点追加し、初回に4点を先制する。

 東山の先発は背番号10を付けた左腕の小野。小野の立ち上がりは四球を2つ出すなど制球に苦しみ一死満塁のピンチを招くが、この場面を連続三振に切って取り、流れを渡さない。

 試合の主導権を握った東山は2回表に無死二、三塁と追加点のチャンスを作ると、2番・井上の中犠飛で1点を追加。その後も相手の失策や押し出しなどで追加点を挙げ、2回を終えて8点のリードを奪うことに成功する。

 2回までに8点を取られてしまった莵道先発の北波彪(2年)だが、3回以降は走者を出しながらも粘り強い投球を続け、これ以上の追加点を与えない。莵道としては1点でも返して流れを変えたかったが、小野の荒れ球に苦しみ、得点を奪えない状況が続く。

 2点を取らないと試合が終わってしまう7回裏も四球と暴投で二死二塁と得点圏に走者を進めたが、最後は2番の守屋錬(2年)が三飛に倒れて試合終了。東山が8-0で勝利し、2回戦進出を決めた。

 東山は旧チームからのレギュラーである1番・岩田、2番・井上がチャンスメーカーとして機能していた。今後もこの二人が打線のキーマンとなるだろう。投手陣では小野が5四球を出しながらも無失点に抑えきった。翌日にも試合があることを考えるとエースナンバーの所知樹(2年)を温存できたのは大きい。

 莵道は序盤に相手の攻撃に飲まれてしまったが、3回以降は落ち着いて守ることができていた。強豪との対戦を良い経験値として今後の成長に期待したい。

(文:馬場 遼

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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