日大桜丘vs都立小平西

　第100回選手権西東京大会は、早くも2回戦に突入した。[stadium]町田市営小野路公園野球場[/stadium]で行われた日大桜丘と都立小平西の一戦は、日大桜丘打線が爆発して都立小平西を圧倒する試合展開となった。

　まずは2回、連続四球から一、二塁のチャンスを作ると、7番・鈴木達弥のライト前タイムリーで1点を先制する。さらに、盗塁で二、三塁とチャンスを広げると、続く8番・渡邊健太のセンター前タイムリーでランナー二人が生還。その後も、1番・林勇介のタイムリーで1点を追加した日大桜丘はこの回4点を挙げて、序盤で早くも試合の主導権を握った。
　日大桜丘は3回にも、相手のパスボールや犠牲フライで追加点を挙げ、その後も攻撃の手を緩めることなく、都立小平西との点差を広げていく。

　日大桜丘の先発・渡邊健太は、初回から軽快なリズムでアウトを重ね、スコアボードに「0」を並べていった。驚くような球威や変化球があるわけでは無いが、低めに丁寧にボールを集めることで、ヒットは与えても連打は許さず、攻撃にもリズムを与えていった。

　また、渡邊健太の好投を支えた捕手の齊藤尚輝の存在も大きかった。インサイドワークがとても良い捕手で、技巧派の渡邊健太をリードでしっかりと引っ張っていった。
　さらに、スローイング能力もとても高い。6回に盗塁を刺したときのタイムは2.21秒と、実践としてはかなりの好タイムを記録した。
　渡邊健太と齊藤尚輝のバッテリーの働きもあり、日大桜丘は終始試合を優位に進めた。

　結局、試合はそのまま日大桜丘が投打で都立小平西を圧倒し、10対0の6回コールド勝ちで3回戦に進出を決めた。日大桜丘は、秋と春はブロック予選で敗退しているが、この試合の戦いぶりを見ると夏にしっかりと照準を合わせてきたことが見て取れる試合内容だった。
　これで日大桜丘は、3回戦で都立小平南と対戦することが決まった。都立小平南は、春季大会では都大会本戦まで駒を進めたチームだが、この試合のような戦いができれば勝機は必ず見えてくるはずだ。

　日大桜丘と都立小平南の試合は、13日に[stadium]府中市民球場[/stadium]で行われる予定だ。

（レポート＝栗崎祐太朗）

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