試合レポート

都立城東vs都立足立西

2018.07.16

都立城東 先制・中押し・ダメ押しに成功し、8回コールド発進!

 今春ベスト16の都立城東。手堅い野球で先制・中押し・ダメ押しと理想的な野球で、コールド勝ちを決めた。

 まず1回表、強打の1番・田中純平(3年)の中越え二塁打でチャンスを作り、その後、三塁まで進み、2番富岡 俊平(3年)の犠飛で1点を先制し、その後も1点を追加。さらに2回表にも、敵失からチャンスを作り。瀬戸川の適時打で1点を追加。5回表には無死一塁から4番三好 秀登(2年)がストレートをとらえ右中間を破る適時三塁打を放ち、1点。6回表には二死二塁から1番田中が二塁内野安打。二塁手が処理をもたつく間に二塁走者が生還し、さらに1点を追加。7回表にも一死三塁から4番三好の犠飛で1点を入れて、着実に点を重ね、6対0とした。

 投げてはエースの瀬戸川隆人(3年)が粘っこい投球を見せた。瀬戸川は春先と比べると、内容はかなり良い。右オーバーから投げ込む直球は常時120キロ後半~133キロと春先と比べると4,5キロ速くなっている。またスライダー、カーブ、チェンジアップと変化球の精度も高く、緩急を使ったピッチングを見せて都立足立西打線を抑えていた。6回裏のピンチの場面では100キロ前後ののカーブを見せてから、130キロのストレートで空振り三振に打ち取るなど、強弱をつけた投球は見事であった。

 8回表には一死から清水竜太朗(1年)が甘く入ったスライダーを豪快に振り抜き、レフトスタンドへ飛び込む本塁打で1点を追加。そこから打線が爆発。さらに一死満塁から3番原川 雄仁(2年)が右中間を破る二塁打を放ち、2点を追加。そして4番三好が右中間を破る適時二塁打で1点を追加。これで三好は5打数3安打2打点の大活躍。174センチ67キロと体格はそれほど大きくないが、攻守ともに技術がしっかりしている。打撃ではスクエアスタンスで構え、トップを取って、真ん中~外角、高めのボールに対して、キレイにバットが出て、広角に打ち返す打撃技術はチーム内でも一番。また相手打者の技術、試合状況を読んだリードも見事。春先と比べると著しく成長を見せている。

 都立城東は好投手も多く輩出しているが、毎年捕手も良い。昨年の正捕手・両角 亮の良さをしっかりと引き継いだ捕手といえるだろう。

 その後、打線がつながり、一挙7点を入れた都立城東。8回裏は左腕の田畑 裕希(3年)が抑えて、コールド勝ちを決めた。

 春先と比べると各選手が見せており、都立足立西のエース・三五 晴貴(3年)も常時130キロ前後の速球と多彩な変化球を投げ分ける右腕で攻略が難しい投手に対しても、じわりじわりと追い詰めていきながら、得点を重ねていったのは見事だった。

 投手陣も瀬戸川、原川、田畑と3人の投手も実力がある。次戦以降も3回戦のような戦いで勝利をつかんでいきたい。

(レポート=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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