ケガをした時に心がけたい食事術
ケガをしたの時は揚げたものより、焼いたものや蒸したものを選んで食べることで、必要以上に油脂分をとらないようにすることが大事
練習などで思わぬケガをしてしまったとき、ケガが長引いてしまいそうなとき、栄養面からもケガの回復を促したいと考える人が多いと思います。今はネット上で検索をすればさまざまな情報が入る時代ですので、骨折時によい食事、靱帯を痛めたときに必要な栄養、といった具合に適切なキーワードを入れると必要な情報が手に入りやすいと思います。
ケガをしたときに気をつけたいことは食事量と食事内容です。チームの全体練習に参加できない場合は個別にリハビリトレーニングなどを行うと思いますが、通常よりも運動量が減ってしまう傾向にあり、今までと同じように食事をとっていると体重や体脂肪量が増加してしまいがちです。食欲はいつもと変わりないことが多いので、できれば「腹八分目」くらいを心がけ、ドカ食いや夜中の間食などは避けるようにしたいものです。また食事量を減らしてしまうと、すぐにお腹が空いて困る…という場合は野菜やきのこなど食物繊維を豊富に含んだものをたくさん食べるようにしましょう。こうすることで満腹感を得られるだけではなく、ケガの修復に必要なビタミンやミネラル分もあわせてとることが出来ます。
食事量を少し抑え気味にするといっても、身体づくりに必要な栄養素は減らさないようにしましょう。特に身体をつくるために欠かせないタンパク質やビタミン・ミネラルを含む食べ物はいつもと同じようにとることが大切です。気をつけたいのが油脂を多く含むもの。必要以上の油脂分をとらないように調理法なども油で揚げたものではなく、蒸す・焼く・茹でるといった方法で調理されたものを食べるようにすると、体脂肪の急激な増加をおさえることにつながります。
この他にもケガの回復には十分な休養が不可欠です。睡眠時間は逆算して必要な時間を計算し、就寝時間を決めてキチンと睡眠をとるようにするだけでもケガの早期回復に効果が期待できます。休養を十分にとり、必要なリハビリトレーニングを行いながら、食事からもケガの回復を後押しできるように意識してみてくださいね。
文:西村 典子
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