プロ野球キャンプ一斉スタート!「1998年世代」が今、熱い!
2月1日、日本のプロ野球は一斉にキャンプインを迎える。この時期は中日ドラゴンズに移籍した松坂大輔や、新人の目玉・清宮幸太郎(北海道日本ハム)などの人気選手が話題の中心となっているが、かつて甲子園や、アマチュア球界を沸かせた若手選手の動向も見逃せない。昨シーズン、6人の投手が高卒1年目のデビューを果たし、レベルの高さを印象付けた「1998年世代」に注目していきたい。
まず投手。昨年は高卒1年目ながら一軍登板を果たし、2月から一軍キャンプ入りを果たした6人とは?
・東京ヤクルト 寺島成輝(履正社出身)
・東京ヤクルト 梅野雄吾(九産大九産出身)
・阪神タイガース 才木浩人(須磨翔風出身)
・東北楽天 藤平尚真(横浜出身)
・北海道日本ハム 堀瑞輝(広島新庄出身)
・オリックスバファローズ 山本 由伸(都城出身)
・広島東洋カープ 高橋昂也(花咲徳栄出身)
ここから、開幕一軍入りするにはこのキャンプでどれだけアピールできるかだ。この6人に加え、昨年、ファーム日本選手権で先発した高橋昂也も一軍入り。カープ期待の左腕エース候補として実りあるキャンプにしたい。また、同世代の野手では下記の選手が一軍キャンプスタートとなった。
・福岡ソフトバンク 九鬼隆平(秀岳館出身)
・横浜DeNAベイスターズ 細川 成也(明秀日立出身)
・広島東洋カープ 坂倉 将吾(日大三出身)
九鬼は昨季、三軍では打率.257、7本塁打、12盗塁。二軍ではわずか21試合に出場しながら、3本塁打と打てて走れる捕手として存在感を見せている。今年、侍ジャパン強化試合で日本代表入りする甲斐拓也を脅かす捕手へ成長できるか注目だ。また細川も、昨季は一軍で2試合連続本塁打。対応力をさらに磨き、開幕一軍へ向けて生き残りたい。
また捕手ながら、二軍のレギュラーとして活躍し、ファーム日本選手権でも3ランを打つ活躍を見せた坂倉もこのキャンプがアピールの舞台となる。
そしてこの世代でもう1人、キャンプ一軍入りした選手がいる。それが埼玉西武のルーキー・9891(横芝敬愛出身)だ。昨年は高卒1年目ながら徳島インディゴソックスで、シーズンMVP、チャンピオンシップMVP、独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップでMVPに輝き、四国アイランドリーグplusの歴史に名を刻んだ伊藤。さっそく、合同自主トレでも存在感を示し、辻監督をはじめとした一軍首脳陣からの高評価を経て、キャンプ一軍スタートとなった。伊藤が所属する埼玉西武には、2016年夏の甲子園優勝投手となった今井達也がいる。
同世代のライバルがいることは今井にとっても、伊藤にとっても良い刺激になっているはずだろう。
高卒2年目ながら優秀な選手が集結した1998年世代。1年目の経験をフルに生かし、2018年シーズンを沸かせる活躍を見せたい。