News

寒い時期のウォームアップは念入りに!様々な要因を見てみよう!

2017.11.28

寒い時期のウォームアップは念入りに!様々な要因を見てみよう! | 高校野球ドットコム
全体練習の最初にロング走を行うことも身体を温める一つの方法

寒い時期のウォームアップを考える

 野球のシーズンもほぼ終盤に近づき、夕方からの練習では寒さを感じる時期となってきました。身体が冷えた状態のまま、技術練習に入ってしまうと筋肉の柔軟性や関節の可動域(動く範囲)が十分に得られず、ちょっとした動作でケガをしてしまうことがあります。ケガを予防し、パフォーマンスを高めるために必要不可欠なウォームアップは夏の時期と冬の時期とでは冬の方が身体を温めるのに時間がかかるため、その内容も変わってきます。寒くなってくるにつれてウォームアップはより念入りに行うことが大切ですが、どのようなことを考慮して組み立てていけばよいのか考えてみましょう。


【外的(環境)要因について】

季節、天候、気温、風などの自然環境や、ウォームアップを行う場所、練習や試合開始までの時間といった主に環境による要因があります。寒い時期は軽くジョギングを行い、身体を温めてからダイナミックストレッチなど動きを伴いながら筋肉や腱を伸ばすようにします。座って行うストレッチは気温や風などによって身体が冷えやすいのでなるべく立った状態で行いましょう。グランドで行う場合とアスファルトなど路面の硬い場所で行う場合でも違ってきますが、特に下肢や腰などに不安部位のある選手はこうした路面の硬さを考慮してウォームアップを行う必要があります。


【内的(個人的)要因について】

これは個人個人によってウォームアップにかける時間やパターンが変わってくることを指しています。特に以前ケガをして不安部位を抱えている選手は「身体が温まってくるとケガをした部位の違和感や痛みを感じなくなる」ことを経験したことが多いと思います。この状態になるまでに時間がかかる場合は、チーム全体でのウォームアップとは別に個人で身体を動かす、ストレッチを行う等の準備が必要となってきます。


【チーム要因について】

全体で行うチームのウォームアッププログラムを理解しておきましょう。特に夕方からの練習の場合、ウォームアップにかける時間が短かったり、そもそもウォームアップを個人に任せて全体練習から入る場合もあります。オフシーズンでは身体づくりとウォームアップを兼ねて、トレーニング要素(自重トレーニングや腹筋・背筋など)を取り入れつつ行うことも一つの方法です。

 こうした要因を考慮し、寒い中でも身体が十分に温まるウォームアップを行うように心がけてくださいね。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.13

圧倒的馬力! 鹿児島実の151キロ右腕・井上 剣也の実力を徹底分析!ライバル・神村学園を翻弄する投球術を身に付けられるか?<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.06.13

戦国千葉の組み合わせが決定!専大松戸のブロックに八千代松陰、市立柏ブロックに木更津総合、流通経済大柏と激戦ブロックが続出!【2024夏の甲子園】

2024.06.14

慶應&大阪桐蔭が四国の5チームに伝えた「全国で勝つための方法」とは!? 香川・徳島招待試合がもたらした財産

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.10

【沖縄】11日に抽選会!春の覇者・エナジック、ノーシードの沖縄尚学の対戦相手に注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.11

【北海道】旭川支部の抽選会は12日!旭川実、旭川志峯など強豪の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに