明大中野vs駿台学園
明大中野がコールド勝利で3回戦へ
先発・石川 雄大(明大中野)
[stadium]江戸川区球場[/stadium]で行われた秋季東京都大会2回戦、明大中野vs駿台学園の試合は雨で順延され、この日の第4試合に組み込まれた。第4試合ということもあり、気温も大変低くナイターという環境の中で行われた。
駿台学園は1回戦の学習院戦で11得点、7回コールドと打撃が圧倒した形となったが、この試合は明大中野先発・石川 雄大に7回5安打2得点に抑えられてしまった。今日の石川はストレートが走っており、178cm78kgと恵まれた体格からサイドスローでストレート主体のピッチングだった。打者によってチェンジアップなど多彩な変化球を使い分け、見事に内野ゴロの山を築いていた。打者からしたらとてもいやらしいピッチャーである。逆に明大中野の打撃陣が駿台学園先発・前野 竣を攻め立て、2番手・藤井 冠汰、3番手・大橋 秀一朗もじわりじわりとカットで粘りながら駿台学園のピッチャー陣を苦しめた。
明大中野は5対2とリードして迎えた6回。1死から1番杉浦 駿が左前安打で出塁すると、ここまで順調だった駿台学園2番手・藤井が乱れた。2番3番4番に連続死球で押し出しの1点。ここまで粘りの投球を見せていたが、無念の降板。駿台学園はピッチャーを交代し大橋。しかし、5番福島 大貴が変わり目を見逃さなかった。高めに浮いたストレートを振り抜き、左中間へ三塁打を放つ。この得点で見事、コールド勝利を決めた。
「3人で終わらせない攻撃」を目標に掲げていると明大中野・岡本 良雄監督は語ってくれた。その目標通りに、2死からでも積極的な打撃、走塁を選手たちは見せてくれた。さらに2ストライクに追い込まれてからもカットして、簡単にはアウトにならないと気持ちが伝わってきた。駿台学園バッテリーはとても苦しかっただろうが、攻撃としてはとても理想的であった。3回戦・帝京との試合は当たって砕けろの精神で戦うと岡本監督はおっしゃっていたが、今日のような攻撃ができればとても面白い試合になりそうだ。雨でろくに守備練習ができなかったことを不安点として残しているが、その修正にはまだ時間がある。ぜひとも万全の状態で3回戦を戦ってほしい。
帝京との3回戦は22日、[stadium]神宮第二球場[/stadium]で行われる。
(文=編集部)
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