神村学園vs美里工
3年半前のリベンジ!序盤で試合を決めた神村学園
スクイズを決める前畑(神村学園)
「3年半前の九州大会で顔を合わせた美里工さん。この日同じ準決勝で、同じ[stadium]那覇市営奥武山野球場(沖縄セルラースタジアム那覇)[/stadium]、そして同じベンチ位置。負けたくないですね。」
第133回九州地区高校野球大会準決勝。美里工と対戦した神村学園は1対5で敗れた。
「リベンジとかではなく、僕自身が凄く勉強させて頂いたなという試合でした。」
時を経てまた同じ相手と、同じ場所で戦うというシチュエーションが、小田監督の闘志を静かに燃やしていた。その思いが1回裏に現れる。併殺を狙った美里工野手陣の悪送球で一死二塁。ワイルドピッチ闘志を四球で一、三塁とし打席には美来工科戦で見事な三塁打を放った主砲前畑 太壱。
「相手のエラーや四球でもらったチャンス。だったらここは確実に1点を取りに行こうと。」
併殺に備えていた相手に対しスクイズを敢行。慌てたか。再びエラーが出てしまい、前畑までもがセーフとなってしまう。
「あの連打がこちらを楽にしてくれました。」
続く島中 大輔、田中 祐大の連続長短適時打で神村学園が3点を先制した。
神村学園は2回にも一死から2、3、4番の三連打で1点を加える。1回にタイムリーを放っていた田中祐が、この試合チーム2度目となるスクイズを成功させ序盤で5点をもぎ取った。投げては中里 琉星が僅か1安打に抑える好投でゼロ封。
「今日は俵森よりも中里の方が調子が良かった。満点ピッチングです。」
投打で素晴らしい動きをしたナインに、小田監督も笑顔がこぼれた。
しかしその直後にはキリっとした顔になる。
「鹿児島実さんはホントにソツのない野球をされる。ここまできたら全力でぶつかります。」
九州地区高校野球大会での鹿児島県勢同士の決勝は15年振り!夏の鹿児島県覇者を占うファイナルの結果が楽しみだ。
(文・写真=當山 雅通)
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