なぜ朝食は必ず摂らないといけないのか?
朝食を見直そう!
朝食は一日のスタートダッシュに欠かせないもの。栄養バランスを考えてみよう
新学期に入り、春休み中の生活リズムとは大きく変化していることと思います。朝から授業を受け、夕方練習を行うチームが多くなるでしょう。ひょっとしたら朝練を行っているチームもあるかもしれませんね。
さてそんな中でも身体を大きくしたい高校球児にとっては、朝・昼・晩の食事は欠かすことが出来ません。特に朝はバタバタすることが多く、寝過ごして朝食を食べずに学校にきてしまった…といった経験がある選手も少なからずいることでしょう。しかし朝食を抜いてしまうと身体を動かすエネルギー源は不足し、特に身体の20%ものエネルギーを消費するといわれている脳はその影響を受けやすいといわれています。エネルギー源を補給するまでの間は頭がボーッとしたり、集中力が続かなかったりして学校生活にも支障が出ることが懸念されます。
アスリートとしては朝食を欠食することは体づくりにとっても大きな痛手になります。一日でとるべきエネルギー源を昼食・夕食の二食(+補食など)で補わなければならなくなり、必要な摂取カロリーが確保しにくくなりますので、朝食は必ず食べる習慣をつけるようにしましょう。
また朝食の中身も重要です。基本的にはご飯やパンなどの炭水化物、主菜となるおかず(肉、魚、卵、大豆製品などタンパク質を含むもの)、ビタミン、ミネラル分を含む野菜・果物類などを揃えることが理想的ですが、毎朝これらを揃えるのはむずかしいかもしれません。パンとジュースがメインの朝食の場合はジュースを牛乳にしたり、ここにヨーグルトやゆで卵を付け加えたりするだけでもタンパク質をより多くとることが出来ます。ご飯とお味噌汁がメインの場合には、卵かけご飯にしたり、豆腐や納豆をプラスしたりすると同じくタンパク質をより多くとることにつながります。
野菜などのビタミン・ミネラル分なども確保したいところですが、やむを得ない場合は野菜ジュースなどで代用することも可能です。ただし野菜ジュースは飲みやすさを考慮して糖分が多く含まれていること、ビタミンCは野菜由来のものではなく(加熱処理してしまうため)、添加したビタミンCになることなどを覚えておきましょう。朝食に果物をプラスすると手軽にビタミン類などをとることが出来るのでぜひ果物を準備してみましょう。朝食で野菜や果物が取れなかった時には昼食や夕食でより意識してとるように心がけ、栄養バランスの偏りを改善するようにしましょう。
文:西村 典子
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