今夜はイスラエル戦！勝敗ポイントは先発・千賀滉大や平野佳寿の「フォークボール」か？！
今夜のイスラエル戦先発の千賀 滉大
WBCは今夜はイスラエル戦！「フォークボール」の重要性とは？
WBCが開幕して5戦5勝と、波に乗る侍ジャパン。打撃陣が奮起しているものの、投手陣は、5試合19失点とやや多い。大会前に囁かれた、外国人打者に通用する変化球と、通用しない変化球がはっきりしている。
今大会、開幕のマウンドを任された石川 歩（富山滑川出身－千葉ロッテ）は大きなカーブと、シンカーが持ち味の投手。しかし、2次ラウンドのオランダ戦では、その両方の球種で本塁打を浴びた。また、中国戦で先発した武田 翔太（宮崎日大出身、福岡ソフトバンク）も、大きなカーブが持ち味だが、見極められる場面が多くみられた。
カーブ、スライダーが抜けてしまうと、海外の打者は簡単に本塁打にしてしまう。そんな怖さを毎回実感させられるWBCだが、その中で、有効的な変化球が「フォーク」だ。お化けフォークを武器にする千賀 滉大（蒲郡出身－福岡ソフトバンク）や平野 佳寿（京都鳥羽出身－オリックス）がフォークを武器に無失点に抑えている。カーブとは違い、フォークはスピードもある中で、打者の手元で落ちる。このボールは、海外の打者にも通用することは過去の大会を見れば明らかで、たとえば一昨年に行われた第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップで、佐藤 世那（仙台育英出身－オリックス）がフォークを武器にグループリーグでアメリカ相手に完封勝利。トッププロでいえば、第１回WBCの優勝に貢献し、現在メジャーリーグでもクローザーで活躍する上原 浩治（東海大仰星出身－シカゴ・カブス）もフォークをウリにする投手として有名だ。上原はフォークを投げるコツとして、真っすぐと同じ腕の振りで投げることだという。このことから、国際大会はフォークを決め球にする投手は優位に立つ傾向にある。
決勝ラウンドに向けて、大事な一戦となる今夜のイスラエル戦。先発を任されたのは、千賀 滉大だ。今大会初先発となるが、自慢のフォークを武器に、イスラエル打線に立ち向かい、アメリカ行きを決定的なものにすることを、日本中の野球ファンは心から願っている。
