最速156キロ右腕・星知弥(宇都宮工ー東京ヤクルト)!持ち味を見失わず、不動のクローザーを目指す!
1年目からクローザーなるか?星知弥投手(写真は明治大時代)
最速156キロ右腕・星知弥(東京ヤクルト)!持ち味を見失わず、不動のクローザーを目指す!
東京ヤクルトドラフト2位の星知弥(宇都宮工–明治大)。最速156キロを計測する剛速球右腕だが、1年目からクローザーを任される可能性も出てきた。
高校時代から最速150キロのストレートを投げ込む速球派右腕として高卒プロ入りも期待された星。最後の夏は栃木大会決勝で敗れ、甲子園出場を逃している。星はその後、高卒プロを志望せず、明治大へ進学。明治大では、自慢の速球を武器に、中継ぎ・先発として活躍。
特に4年生では、春は9試合に登板し、1勝1敗、防御率2.83の好成績でリーグ優勝に貢献。そして秋も、6試合で3勝2敗、防御率2.13の好成績を上げ、明治神宮大会に出場。明治神宮大会では、2試合に登板し、特に決勝戦の桜美林戦では、2対4の2点ビハインドの場面で登板。星は最速152キロを計測したストレートを武器に5奪三振の快投。チームも逆転し、胴上げ投手に。大学生活最後の大会で有終の美を飾った。
どの試合でも150キロを計測する星。その秘密は腕の振りの鋭さを生み出す体の使い方だ。星はまず左足でしっかりと足を上げて、バランスをとる。そこから重心を少しずつ下げていき、左腕でうまくカベを作る。そこからテークバックを大きくとって、しっかりと胸を張ることができるのが星の良さで、体を鋭く回旋をさせることができる準備ができる。その体の回旋によって、腕の振りの鋭さを生み出し、150キロのストレートを生み出すことができている。
ヤクルトはクローザー不在。2015年優勝時のクローザーだったバーネット、オンドルセクもすでに退団。昨年は途中で秋吉亮がクローザーを務めたが、秋吉以外の人材が出てきてほしいところ。星はヤクルト内でもナンバーワンのスピードボールを持ち、宇都宮工時代からリリーフの経験が豊富なので、チャンスはかなりあるといっていいだろう。
これから始まる実戦の機会で自慢の剛速球を武器に活躍する姿を見せ、そして将来的にはヤクルトのクローザーとして活躍し、NPB通算286セーブを記録した高津臣吾投手以来となる不動のクローザーを目指していきたい。