東京学館浦安vs市立柏
東京学館浦安が2回まで10得点!コールド勝ちで3回戦進出!
Bシードの東京学館浦安と伝統校・市立柏との一戦は思わぬ大差となってしまった。
1回裏、東京学館浦安は一死から2番菅原光洋(3年)は中前安打が出塁すると、3番村松慎之介(3年)は右前安打で続き、4番高橋聖人(3年)が四球で歩き、5番根本 光士(2年)の犠飛で1点を先制。
さらに2回裏、一死一、三塁から1番白川浩平(3年)のセーフティスクイズで1点を追加。2番菅原は中前安打でチャンスを広げると、3番村松は中前適時打で4対0。ここで市立柏の先発の山形は降板。
4番高橋聖人(3年)は敵失で生きて一死満塁にすると、5番根本の押し出し6番鈴木の2点適時打。その後も押し出しやバッテリーミスもあり、打者12人の攻めで9得点を入れ、10対0とする。さらに3回裏には3番村松の本塁打で1点を追加する。
4回表には市立柏の4番打者の神谷 匠(3年)の本塁打で1点を返し、5回表には一死満塁のチャンスを作り、押し出し四球と敵失で3点を取り返し、5回表でのコールドゲームはなくなった。しかし5回裏、東京学館浦安は無死満塁のチャンスを作り、8番栗林肖輝(3年)の適時打、9番福永陽生(3年)の押し出し四球、1番高橋大和(3年)の適時打で14対4として5回コールドゲームとなった。
両チームの野手の力量を見ると大きな差はなかった。市立柏の4番・神谷は東京学館浦安の野手に負けない魅力を持った選手。自身の感覚を大事にしているのか、打撃用手袋をしない選手で、とにかく思い切りの良いスイングができる選手で、打球の速さは素晴らしい。強く振ることができる選手は、上のステージでも生きるので、ぜひ次のステージを見据えて今からでも木製バットを強く振れる準備をしていただきたい。
勝利した東京学館浦安は、シュアな打撃が目立った。投げては先発した右腕の黒田航平(3年)が完成度の高さがウリの好投手だった。右スリークォーターから130キロ前半の速球を外角中心に投げ込み、そしてキレのあるスライダーをコントロール良く投げ込める投手で、落ち着いて投球ができるマウンド裁きは魅力だった。連戦となる夏の大会でも活躍が期待できそうだ。
(文=河嶋 宗一)
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