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うるう年は俺たちのモノ!今年の大阪桐蔭に期待できるワケ

2016.02.28

うるう年は俺たちのモノ!今年の大阪桐蔭に期待できるワケ | 高校野球ドットコム
藤浪晋太郎選手と森友哉選手のバッテリーも、うるう年!

うるう年は俺たちのモノ!今年の大阪桐蔭に期待できるワケ

 いまや全国の球児のあこがれの存在である大阪桐蔭野球部ですが、彼らは周期的にさらにパワーアップしている、というのはご存知でしょうか?
キーワードは、うるう年。うるう年の大阪桐蔭は恐るべきパワーを発揮するのです。
2016年の今年もうるう年ですが、前回のうるう年である2012年は連覇。その前、2008年は夏に全国制覇と、うるう年に限って言えば、春連覇、夏は3連覇がかかっています。
「これだけ強いチームなんだから、うるう年だろうがなんだろうが関係ないでしょ」
そう思いますよね。でも、調べてみると今年も前回、前々回と同じような巡り合わせなんです。誰かにしゃべりたくなるウンチクポイントは、2つ。

【うるう年の大阪桐蔭に期待したいワケその1】
前年のチームの方が評判が良い!?

 浅村 栄斗選手が1番・遊撃手としてチームを引っ張り夏を制したのは2008年。その前の年には、浅村選手はもちろん、当時高校ビッグ3と称され、いまや日本の主砲・中田 翔選手が在籍するなど大阪桐蔭の強さは半端ではありませんでしたし、2008年の甲子園が始まるまでは世間からの目も「2007年は強かったなぁ」というものがほとんどでした。実は浅村選手も当時を振り返り、「僕らのチームは、甲子園で優勝しましたが、それほどの力のあるチームじゃなかったんです。だけど、2年生の夏に大阪大会決勝で負けてから、その悔しさをバネにして、チームがまとまったというのはありますね」とインタビューで教えてくれています。

 また、藤浪 晋太郎選手、森 友哉選手がバッテリーを組み圧倒的な強さをみせた2012年ですが、実は「チーム力としては2011年の方が格段に上」という評価がほとんどでした。どれだけ強かったんでしょう…恐ろしい話です。前評判はアテにならない、ということを改めて実感した高校野球ファンも多かったとか。

 そして、今年。去年からのレギュラー選手も多いのですが、西谷 浩一監督に取材したところ「歴代のチームと比べてそれほど特徴もないし、特色ある選手もいない」とのこと。裏を返せば、それだけ平均点が高いのでは?とも思えますね。

【うるう年の大阪桐蔭に期待したいワケその2】
前年の夏、甲子園出場校に負けている

 甲子園出場を懸けた夏の大会で、2007年は金光大阪に、2011年は東大阪大柏原に大阪桐蔭は敗北。そしてそれぞれ勝ったチームが甲子園出場を果たしています。
ここで昨年に目を向けてみると準々決勝大阪偕星学園に敗北。その後大阪偕星学園は勢いに乗り躍進、甲子園でも大暴れを見せました。
金光大阪東大阪大柏原大阪偕星学園、いずれのチームも甲子園には初出場。大阪の絶対王者・大阪桐蔭としては、負けることは考えにくい状況。下馬評では大阪桐蔭の圧倒的有利が囁かれる中での敗北は、かなりこたえるはずです。

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トロフィーはまたまた増えるのか!?

 偶然かもしれませんが、チームを取り巻く状況は以前のうるう年と似ています。前チームの方が評判が良い。そんな先輩たちに勝ったチームが甲子園に出ている。ともすれば心が折れそうな状況でも、これまでの大阪桐蔭ナインは「悔しい」という気持ちをバネに強くなり、自分たちで栄光を掴み取っています。
浅村選手も振り返ったように、大阪桐蔭の強さの本質は、ここにあるのかもしれません。

 さあ、条件はそろっています。2度あることは3度あるのでしょうか?
まずは3月20日開幕の春の選抜で、大阪桐蔭の戦いぶりに注目しましょう!今年の大阪桐蔭は、いつにもまして怖い!はず!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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