試合レポート

大阪桐蔭vs明石商

2015.10.31

近畿屈指の右腕が悔やむ初回

岩本悠生(大阪桐蔭)

 大阪桐蔭は1回、相手のバッテリーミスで先制すると、4番・三井健右(2年)のタイムリー二塁打などで明石商のエース・吉高壯(2年)から一挙5点を奪った。

 先発した背番号10の左腕・岩本悠生(2年)は5回まで投げて2安打無失点。6回にマウンドに上がった右腕の香川麗爾(1年)が3点を失ったが、7回からはエース・高山優希(2年)がリリーフして逃げ切った。

 近畿大会準決勝になり、予想通りエース以外の投手を先発に立ててきた大阪桐蔭の西谷浩一監督。抜擢された岩本悠は大阪大会決勝の大阪商大堺戦以来の登板だった。この時は7回途中まで投げて5失点。それだけに、「この1週間、自分が投げると思って準備してきました。テンポ良く打たせて取るように大阪大会から修正し、今日は目指してきたピッチングはできた」と無失点の内容に安どの表情を見せた。滋賀学園との決勝を勝てばその先には明治神宮大会がある。背番号10はさらに登板の機会を増やしたい思いだ。

 一方、敗れた明石商のエース吉高は、「初回から大阪桐蔭を怖がって名前負けしていた。調子はいつも通りでしたが、初回の先頭打者の四球で流れが決まった。後悔しています」と悔しそうな表情を見せた。ただ2回以降は常にピンチを背負いながらも「低めを心がけた」と粘りのピッチングで無失点。初回と2回以降を切り離して考えれば、「収穫があった試合」と手応えも掴んだ。冬場は、「体作りもそうですが、強い心臓を作りたい。球種もスプリットが持ち味ですが、それに頼らなくても空振りがとれる球を磨いていきたい」と課題を話した。


関連記事
・2015年秋季大会特設ページ

2015年秋季大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?