2018年07月11日 長岡市悠久山野球場

長岡商vs加茂農林

2018年夏の大会 第100回選手権新潟大会 二回戦
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力の差は否めず、長岡商が序盤で決着

  

 かつて1970年と74年には甲子園出場の実績もある長岡商。伝統校である。とは言え、今の時代は公立商業校で野球部員を確実に確保していくということは、かなり厳しいというのが正直なところであろう。長岡商も御多聞に漏れず、今年の新入部員はわずか3人だという。それでも、2年生が充実しており、それに3年生も後押しされたという感じで総勢31人のチーム力は、伝統校のそれらしいものは持っていると言えようか。

  

 それに対して加茂農林はもっと厳しい環境で、登録そのものが10人で3年生と2年生が各3人ずつ。そこへ、4人の1年生が入ってきたことで、何とかこの大会に出られたというところであろうか。そんな両チームの対戦だから、シートノックの段階から力の差は見て取れた。

  

 案の定、初回でほぼ試合の行方は見える展開になってしまった。加茂農林の攻撃はあっさりと3人で終わると、その裏の長岡商は失策と死球、バントで一死二三塁。4番家老君が中前打してまず2者が帰る。さらに、坂牧君も右越二塁打して送球が乱れる間に3点目。さらに失策も重なり死球もあって、この回だけで打者12人の6点が入った。

  

 2回にも長岡商は家老君の中前打から始まって、高橋海斗君の中越三塁打、田村君の二塁打など打者10人でさらに6点。大量リードで差を広げた。

  

 そして、佐藤忠行監督も安心して、いろいろ投手を投げさせておきたいという思いもあったのであろう、先発酒井聖君は3回で降板。その後を佐藤龍二君と、小野塚君が1イニングずつつないだ。

  

 それでも、加茂農林も抵抗を示して4回には佐藤君の代わり端に4番酒井成樹君と湯沢賢人君の連続二塁打が出て1点を返して一矢を報いた。力の差は歴然としていて、勝敗もある程度目途は立っていた展開だったとしても、それでも意地を示して1点を奪っていった姿勢は、こういうところも高校野球、最後の夏の形なのだろうなと、改めて思わせてくれるものであった。

  

 結局1時間13分という試合だったものの、加茂農林としても0封されなかったことは「よし」としていいのではないだろうか。

  

 長岡商は地元では「ちょうしょう」と呼ばれており、ユニフォームの胸文字も「CHOSHO」と書かれており、これは伝統校のプライドと言ってもいいものであろう。こうした伝統を継承していくことも高校野球が文化的要素を内在している一因と言ってもいいのではないだろうか。

 

 勝ち負けだけではない、チームが存在すること、学校として、野球部として歴史が続いていくこと、それもまた、高校野球の大事な要素なのではないだろうか。野球人口の減少が叫ばれている今だけに、そんな思いも大事にしていきたいと、改めて思う100回目の夏である。

 

(文=手束 仁)

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