中学時代から変わらない黒田博樹氏が見せた強い信念
現役時代の黒田博樹氏
2016年に惜しまれながら現役を引退した元広島東洋カープの黒田博樹氏。アメリカ・メジャーリーグで7年間活躍を見せ、メジャーの球団から年俸20億円を超えるオファーを受けながらも、それを蹴って年俸4億円の古巣カープへ復帰。
以降は義理堅い「男気」のイメージが浸透し、カープの優勝が決まったときには人目をはばからず男泣きした姿に、多くのファンが感動を受けたことは記憶に新しい。
「彼は中学時代から、とにかく真面目で努力家でした」
そう語るのは、オール住之江ヤングの太田忠男監督だ。黒田氏は、中学時代はオール住之江(当時はボーイズリーグ所属)で練習に励み、太田監督も実際に黒田氏へ指導を行っていた。 太田監督は、黒田氏の気持ちの強さは中学時代から目立っていたと語る。
「とにかく走る選手でしたね。当時は黒田さんのお父様が監督を務められてたのもあると思いますが、暗くなってもとにかく真面目に外野のフェンス沿いを走っていました。他の選手とは違いましたね」
オール住之江ヤングの太田監督
また太田監督は、黒田氏がプロ入りする際にも見せた義理堅いエピソードも紹介した。広島東洋カープを逆指名して入団を果たした黒田氏だったが、実はカープ以外の球団からも入団の誘いが来ていたというのだ。
「黒田さんのお父様から聞いた話ですが、カープよりも良い条件を提示した球団もあったようです。でも一番最初に声を掛けてくれたのカープだから、自分はカープに入団すると言っていたそうですね」
黒田氏のエピソードは尽きない。聞けば聞くほど頭が下がる思いだ。
中学生も高校生も、黒田氏の人生から多くの事を学び取って欲しい。
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