摂取する前に要チェック!サプリメントの知識レベルを上げよう!
さまざまな種類のあるサプリメントは本当に必要かどうかをしっかりと見極めること
■サプリメントの知識レベルを上げる
身体づくりのためにトレーニングはもちろんですが、食事面においてもいろいろと工夫している選手は多くなってきました。最近ではインターネットの検索によって情報量が格段に増え、「自分で調べてサプリメント(プロテイン等)を購入して飲んでいます」という選手もいます。こうしたサプリメント=栄養補助食品は基本的に「自己責任」において使用できるものですが、一方でサプリメントに関する質問もよく聞かれます。まずはこうしたサプリメントを使用する前に確認しておきたいことがあります。
●食事がキチンと取れているか(現状把握)
毎日の食事(内容・量・栄養バランスなど)には無頓着だけれども、サプリメントは取りたいという選手については、その栄養補助食品をなるべく食事からとるように意識してみましょう。基本的には食事から栄養のバランスや必要な栄養素をとることが大切です。ただし例えば食品からタンパク質を必要量とろうと思うと、余分な脂質も一緒にとってしまう…ということも考えられます。さまざまな状況を考慮してサプリメントの使用を考えることが望ましいと言えるでしょう。
●なぜそのサプリメントを飲んでいるのですか(目的を明確に)
「身体づくりには筋肉のもととなるタンパク質=プロテインが必要」という知識をもとにプロテインを購入して飲んでいる選手については、なぜプロテインが必要なのか(食事をしっかりとっていてもタンパク質が不足しがちである、とか、体脂肪を減らしたいので余分な脂肪分をとりたくないとか)をしっかりと理解することが大切です。エネルギー収支「エネルギーの消費量=運動」と「エネルギー摂取量=食事」のバランスを考えると、毎日ハードな練習を行っている野球選手は、食事における脂肪分はエネルギー源として消費されることが多く、過剰摂取になることはそれほど多くないと考えられます。
●過剰摂取には気をつける(身体に悪影響を及ぼす)
水溶性のビタミン剤(例えばビタミンB群やビタミンCなど)については過剰に摂取したものは尿と一緒に体外に排出されますが、中には過剰摂取をすると身体に悪影響を及ぼすものもあります。プロテインの過剰摂取は肝臓や腎臓に負担をかけるので、必要量以上に摂取することは控えるようにしましょう。また「あまりよくわからないけれども、何となく身体によさそう」という知識レベルで安易に使用するのはリスクが高いので、販売店(薬局であれば薬剤師の方)に十分説明を受けるようにすることも大切です。
文:西村 典子
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