実は野球に「主審」はいなかった!?
実は野球に「主審」はいなかった!?
球児の皆さん、指導者の皆さん、試合でキャッチャーの後ろに立っている審判員の方を「主審」と言っていませんか?もし言っていたら、それは間違いです。
普段の高校野球取材時でも、指導者などから「主審」という言葉を時々耳にします。しかし野球というスポーツでは、審判員が1つの試合で平等に権限が与えられています。審判団をまとめる責任審判員はいますが、「主審」はいません。サッカーなどでは「主審」という言葉が適切ですが、これは「副審」がいることで、「主審」が存在するのです。
通常、キャッチャーの後ろに立っている審判員を正しくは「球審」と呼び、英語にすると「plate umpire(プレート アンパイア)」となります。
もし、高校野球で自分のチームの指導者が「主審」という言葉を使っていたら、「それは間違っています。正しくは球審です」と言えるように準備しておきましょう。
ちなみに、審判員6人制の時にレフトとライトに配置される審判員。かつては「線審」と呼ばれていましたが、今は外野の広範囲における打球判定を行うことから、「外審」と呼ばれるように変わりました。これも合わせて覚えておいてくださいね!
(文:松倉雄太)