いつもの靴を見直そう!
いつもの靴を見直そう!
いつも使っているランニングシューズにも寿命がある。欠損や摩耗がないかどうかをチェックしよう。
公式戦の時期が終わり、オフシーズンが近づいてくると、どんどんと基礎体力づくりへと移行するチームが多くなると思います。基礎体力づくりといってまず思いつくのがランニング。ランニングは体力要素の中でも特に「心肺持久力」「筋持久力」などを鍛え、スタミナのある体づくりを目標に行うように設定します。さてそこで気になるのが皆さんが普段から使っているランニングシューズです。グランドで野球を行う時はスパイクを履きますが、ランニングを行う時は、専用のランニングシューズに履き替えて行うことも多いのではないでしょうか。
ランニングシューズには「衝撃吸収性」「柔軟性」「耐摩耗性」といった特徴があり、こうした機能性が失われたものを長く履き続けると、ケガの原因にもつながります。衝撃吸収性を司るクッション部分の欠損や摩耗は、足底から足首、膝、腰にかけて大きな着地ストレスを受けますし、靴の柔軟性が乏しいものであれば走るたびに足が思うように動かせず、足指や足の甲など関節のしなやかな動きを制限することになってしまいます。
たまに靴底が摩耗していたり、サイドの部分に穴があいていたりするランニングシューズを履いている選手を見かけますが、ランニングシューズにも寿命がありますので、定期的に見直しながら自分の足にあったものを選ぶようにしたいですよね。
またランニングシューズを選ぶときは機能性もさることながら、自分の足にあったサイズのものを選ぶことがとても重要です。左右の足のサイズは同じではないことがほとんどですので、機会があれば靴専門店や靴売り場などで足のサイズを測定してもらうことをオススメします。試着するときは踵を軽くトントンと押しつけて靴をあわせ、踵の位置を固定してから履くようにします。
足の甲をしめすぎないように気をつけてひもを結び、片足立ちで立った状態でも足指が自由に動かせるか、足指が靴先に当たって動きを制限していないかを確認しましょう。片足立ちで全体重を支えたときに足の長さに余裕がないと、走ったりジャンプしたりしたときに足指が当たって痛みを伴ったり、膝や腰などの荷重関節(体重がかかる関節)に大きな負担がかかったりします。
体力づくりのためのランニングでケガを誘発しないよう、まずは足元のランニングシューズをチェックし、自分の身体に合ったものを履くように心がけましょう。
文:西村 典子
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