山田陽翔(近江)、浅野 翔吾(高松商)など独自大会で輝くスーパー1年生たち
山田陽翔(近江) 浅野 翔吾(高松商)
7月11日頃から一挙に開幕した夏の独自大会。今回は3年生のためにベンチ入り人数拡充、入れ替えありと、例年と比べてかなり柔軟なルールとなっており、3年生全員で臨む学校が非常に多い。その中でも勝つためならば下級生の力を借りたいということで、1,2年生がベンチ入りしているチームもある。
今回は3年生からも頼りにされるスーパー1年生を紹介したい。
山田陽翔(近江)
大津瀬田ボーイズから140キロを超える速球を投げ、さらにスラッガータイプという二刀流。中学3年春はどちらかというと打者のほうに適正を感じていたが、中学3年冬に取材したときは、投球を見ると、左足が挙げた時、体を反らす癖が小さくなり、安定して威力ある速球を投げられるようになった。高校入学後も首脳陣からの評価も高く、練習試合でも好投。1年夏からベンチ入り。光泉カトリック戦では3年生エースの途中降板をカバーする好投を見せ、さらに決勝打も打って、そのまま無失点に抑えて勝ってしまう野球漫画になりそうなど派手なデビューを飾った。140キロを超える速球に加え打者の手元で大きく曲がるスライダーは絶品。
マーガード真偉輝(星稜)
中学時代はU-15代表を経験した大型右腕。大聖寺戦で、3回5奪三振の好投。184センチ97キロの恵まれた体格から投げ込む140キロ近い角度のある速球、落差が鋭い縦の変化球を投げ込む。将来は150キロ超えも十分あり得る投手。
浅野 翔吾(高松商)
投手の大物が目立つスーパー1年生。打者でいえば、屋島中時代に高校通算55本塁打を記録している浅野はこの世代ではトップレベルのスラッガーだ。軟式野球引退後には硬式野球クラブ・高松アークバリアで5本塁打を積み上げている。高松商に進んだきっかけについて「はじめは県外校への進学も考えたが、父親から『地元で愛される選手になれ』とアドバイスを受けて選択した」とのこと。
すでに対外試合では一発を放っており、高松東戦では右中間へワンバウンドでフェンスを越える二塁打を放っている。
吉次悠真(土浦日大)
中学時代はボーイズ日本代表を経験している巧打の右打者。東洋大牛久戦では右中間へ二塁打を放ち、その後もスピード感あふれるプレーを見せ、得点に貢献している。
8月以降は埼玉、千葉、神奈川の南関東3県、愛媛県が開幕する。そこから楽しみなスーパー1年生が現れることを期待したい。