【21世紀枠推薦校】バッテリーを中心とした積極的守備で選抜の切符を掴む!中国大会8強の平田(島根)
平田高校野球部
【21世紀枠推薦校】バッテリーを中心とした積極的守備で選抜の切符を掴む!中国大会8強の平田(島根)
毎年多くの高校野球ファンが注目を集める選抜の出場校。なかでも21世紀枠推薦校はどこが選ばれるか、注目ポイントの1つだ。13日に最終候補の9校が決まり、そのなかに島根の平田が選ばれた。
昨年も21世紀枠推薦校の最終の9校に選ばれている平田。今回の選出を受けて「2年連続9校に選ばせていただきまして、非常に光栄に思っております」と植田悟監督は語る。
この秋は中国大会でベスト8まで勝ち進んだが、原動力となったのがバッテリーだった。
「バッテリーを中心にディフェンス面が機能したので、島根県を勝ち抜くことが出来ました。ディフェンス面の強化の成果が、今回の結果に至ったと思います」
背番号1を背負った制球力が持ち味の技巧派右腕・古川雅也。そして背番号5を付けながら開星を1失点で抑えて完投勝利。投手陣の一角も担った球威と切れが持ち味の力投派・高橋大樹。そして、チームの要としてプレーで引っ張るキャッチャー・三島毅輔を中心に力を合わせてきた。
そんな平田の新チーム発足時、「バッテリーが残っていたので、『ある程度はやってくれる』と思っていました。ただ、19人という部員の少なさだったので、ディフェンス面には不安がありました」と振り返る植田監督。
しかし、「連続してエラーをしなかったり、エラーが出ても投手が踏ん張ったりと、そうした部分が良くできていた秋ですね」と粘り強く守り抜けたことをあげた。
それと同時に、選手たちに「試合に勝とうとするなよ」と声をかけた。
「試合でするべきことは自分たちの力を発揮するだけ。実力発揮をするために個人で準備すること、そしてチームで徹底すべきことができたことが結果に繋がりました」
さらにバッテリーの攻めの配球、それにもとづく攻めのセットプレーと強気な守りを今年も継続安定した守備で島根県を勝ち抜いてきた。
シーズン中であれば、守備であっても攻撃であっても戦術練習、ミーティングなどで目指す野球を浸透させてきた。同時に、バントや盗塁などの練習にも力を入れている平田。
このオフシーズンは、「候補校に選んで頂いているのですが、冬場は来夏に向けて基礎作り。根を張る時期だと思いますので、人としての基礎的な部分や体力などを鍛えて、自分たちの力を発揮できるチームを目指していきたい」と意気込んだ植田監督。
昨年は9校に残ったがあと一歩で落選した。今度こそ平田に吉報は届くのか、発表は1月24日だ。
(文=田中 裕毅/写真=平田高校野球部提供)
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