グループリーグ突破!日本が雨天コールドにより5対1で勝利!【パナマ戦】
アンツーカーにシートを被せたが、続行はできず
9月3日、WBSC U-18ワールドカップ第5戦目、グループリーグ最終戦・パナマとの試合に望む侍ジャパンU-18日本代表。勝てばスーパーラウンド進出決まる大一番。先発のマウンドに上がった西純矢は、最速145キロのストレートを駆使して先頭打者を空振り三振に打ち取るなど、三者凡退に切り抜ける上々の立ち上がり。
直後の日本の攻撃だったが、パナマの先発・マービン・ブラウンの前に三者凡退。先取点とはならず試合は静かな入りとなった。
しかし2回表、一死から失策、6番ベンヤミンにスライダーを鮮やかにライトにはじき返される。このベンヤミンはドミニカ共和国のサマーリーグでプレーするマイナーリーガー。その実力の片りんを見せるバッティングでピンチを招くと、二死一、三塁からまたも失策で先制点を許してしまう。
後続を抑えてベンチに戻ってきた選手たちに永田監督は「下向くな!上を向け!」と檄をとばす。その檄が効いたのか、先頭の4番石川昂弥は死球で出塁。その後、一死一、三塁とチャンスを広げ、7番横山陽樹の中犠牲フライで同点に追い付く。
同点に追いついてもらった西は3回表も安定したピッチング。140キロ中盤の速球、スライダー、フォークを織り交ぜ、3安打目を許したが、後続を抑え、無失点。反撃を待つも、3番韮澤雄也がチーム初安打を放ったが、後続が抑えられ、勝ち越し点ならず。4回に入っても引き続き西は安定したピッチングで無失点。早めに追いつきたい日本代表だがパナマの左腕・ブラウンを打ち崩せず、この回も無得点。1対1のまま試合が進んでいく。
5回に走者1人許すが、西は粘り強く抑え、無失点。これまで5奪三振の力投をみせると、直後の攻撃で1番森敬斗の三塁打。これでチャンスを作り、二死一、三塁とすると、4番石川昂弥がフルカウントから内角球を振りぬき、打球はレフトスタンドへ飛び込む今大会1号3ランで勝ち越しに成功。4対1で前半で折り返す。
6回表、西はここまで2安打を放っているベンヤミン・ベイリーから外角ストレートで空振り三振に打ち取るなど、1回以来の三者凡退。西は6回を投げて、7奪三振、1四死球、自責点0の快投。
その西を盛り立てる好リードを見せていた水上桂(明石商)が本塁打を放ち5対1と点差を広げた。6回裏の途中で雨が強くなり、試合は中断となった。
しかし試合続行は難しいということで、雨天コールド。5対1で日本が勝利。通算4勝1敗で日本がグループリーグ突破した。
1番センター・森 敬斗(桐蔭学園)
2番ショート・武岡龍世(八戸学院光星)
3番ファースト・韮澤雄也(花咲徳栄)
4番サード・石川昂弥(東邦)
5番レフト・遠藤成(東海大相模)
6番DH・熊田 任洋(東邦)
7番ライト・横山 陽樹(作新学院)
8番キャッチャー・水上桂(明石商)
9番セカンド・坂下翔馬(智辯学園)
先発・西純矢(創志学園)
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