ドラフト候補右腕・羽田野 温生(汎愛)、本領発揮はこれから!
昨日は高校野球の春季大阪府予選(1回戦2試合)を見に、興國高校の[stadium]枚方グラウンド[/stadium]に行ってきました。
第1試合に勝った興國は昨夏の大阪大会を沸かせた主力選手が抜けましたが。秋の大阪ベスト4。今夏は南大阪大会を戦うこともあり、優勝候補の一角に名が挙がるチームです。この日は先発した中田健太投手の力投が光りました。2ストライクと追い込んだ後に何度も見せた強気の3球勝負。走者を出していない時のコントロールに自信を持っているようで、第2試合目当てで朝から足を運んだスカウトからも思わず「イイコントロールだねー」という声が飛んでいました。1968年夏の第50回選手権記念大会で全国制覇を果たした名門。学校としても今年にかける気持ちが強く、田中英樹監督からもかなりの期待を感じます。
その田中監督が取材の最後に、「汎愛を注目して下さい」と言って報道陣を爆笑させた第2試合。
汎愛のエース・羽田野温生(はるき)投手を目当てに7球団のスカウトが視察に訪れました。広島遠征中の4月5日に行われた広島新庄との練習試合で自己最速を更新する147㌔を計測したという羽田野投手。その前の3月中旬には選抜前の日大山形との練習試合でも好投したそうです。昨日は急激な冷え込みに強風という厳しいコンディションということもあり、「調子はベストではなかった」と振り返りましたが、随所で素質を感じさせるピッチング。6回コールドのゲームを投げ切り6安打6奪三振無失点で、最速142㌔を記録しました。
この冬は使える変化球を増やしたという羽田野投手。「春の目標はいけるところまで勝って、強いチームと対戦したい」と意気込みを話します。視察したスカウトからも、「これからですね」と将来性を期待するコメントが聞かれました。本人も将来的なプロ志向が強いようで、187センチ85キロの大型右腕に今後も注目が集まります。2回戦の相手は関西大倉(15日関大高槻グラウンド)です。
(文:松倉雄太)