大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手が大事にする「出力」って何だ?
大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手が大事にする「出力」って何だ?
日本ハムの大谷翔平選手
昨日、話題となった日本ハムの大谷 翔平選手(花巻東卒)【2016年インタビューvol1,vol2,vol3】の162キロ。巨人とのオープン戦にて、巨人の4番に対し放った球の速さだ。2014年のオールスターにて162キロを計測し、更には、昨年の2015年は視察した米大リーグ球団スカウトのスピードガンで163キロを記録。毎年、驚異のスピードのボールを投げファンともに球界をざわつかせる。
また、球団史上最長の5年連続開幕投手を日本ハムで務め、現在、テキサス・レンジャーズに所属しているダルビッシュ 有選手(東北卒)。現在、107キロと過去最高の体重なり、周りの方から、心配の声も上がるほど、大きな体付きになった。
162キロを計測した大谷選手、107キロの大きな体になったダルビッシュ選手。どちらの選手も共通していることは、「出力」だ。大谷選手のように速い球を投げるためには、大きな力をボールに伝える「出力」が必要である。また、ダルビッシュ選手のように大きな体にすることで、筋肉を付けるだけでなく、ブレーキをかける筋肉も備え「出力」をうまく引き出す。
レンジャーズのダルビッシュ有選手
この「出力」と言うのは、筋肉や身体の動きから出る元々持っている力のことを指す。簡単にいうと、身体を大きくすることで、出力があがり、ボールに大きな力を伝えることで球速があがるということだ。しかし、ただ身体を大きくし、筋肉がつけば、出力が上がるわけではない。野球に必要な“投げる筋出力”“走る筋出力”“打つ筋出力”をつける必要がある。また、出力が上がりすぎてしまうと身体が出力に耐えることができなくなり、潰れてしまうので注意が必要だ。体を大きくすることも大事だが、大谷選手が語るようにそれを使いこなす技術、練習もトレーニングも必要だ。
宮城県仙台市にある石川整骨院の院長【体を大きくするために大切なこと(上)(下)】であり、最速155キロ右腕・佐藤 由規投手の急成長を支えた石川裕治先生は潜在的に眠っている筋肉を引き出す必要があると語る。
「みんな、可能性があるのです。潜在的なものを持っていながら、使っていない選手がほとんど。元々の持っているものをうまく引き出し、全部の筋肉を総動員させれば、潜在能力のかなりのものを発揮することができる。力がないとかって嘆いているのではなくて、眠っている筋肉を動員させることによって、変わってくるのですよ。」
昨年、手術で思うような1年にならなかったが、今年に懸ける思いが強いダルビッシュ選手。更に自分に磨きをかける大谷選手。2人の投手が重きを置いている「出力」に皆さんも、重きを置き、より速い球を投げ、自分の眠っている力を存分に発揮し活躍しよう!