県立大竹高等学校(広島)
集合写真(大竹)
先輩達のベスト8を超える!
■学校裏の山で下半身強化!
広島県立大竹高等学校は、大竹市にある公立高校。1968年に、現在の校名に改称された。有名なOBとして、プロ野球歴代盗塁数2位の記録を持つ、広瀬 叔功さん(元南海)がいる。
現在、野球部の部員数は1年生14人、2年生10人の計24人。この冬は、下半身強化を目指し、学校裏の傾斜が急な山を走るなど、ランメニューを多く取り入れている。また、室内練習場がないため、雨の日には屋根のある渡り廊下を使い、日々練習に取り組む。
■打撃に大きな課題
昨秋、チームはベスト8進出を果たした。印象に残る試合として、吉尾 竜一副主将は、2回戦の総合技術との一戦を挙げた。初回に先制されるも、臼井 大翔投手が粘りの投球。その後追いつき、延長戦に突入。延長14回に峯岡 将吾選手のタイムリーなどで勝ち越し、3対1で勝利した。試合中、臼井投手が手をつってしまい、治療をしながら投げ続けた。この気迫を見て、「気合が入った」と吉尾副主将。死闘を制したのはとても大きかったようだ。そんな秋を振り返って「投手を中心とした守りが良かった。しかし、全体的にチャンスでの1本が出なかったので、残塁がとても多かった」と、打撃に大きな課題を残したことを口にした。
■この冬の意気込み
来春のキーマンとして、吉尾副主将は臼井投手、峯岡選手、好川 嘉一選手の名を挙げた。中でも、好川選手には「ホームランとチャンスでの1本に期待したい」と絶大な信頼を寄せている。春はベスト8に入ってシード権、夏は甲子園出場を目標としている大竹高校。吉尾副主将は「冬にあれだけ頑張った、と自信が持てるように冬の練習を頑張りたい」と、力強く語ってくれた。
吉尾竜一副主将(大竹)
「強打の大竹」と言われるように
ここからは、中村 祐樹選手(1年)と中村 友紀投手(2年)にお話を伺います。
Q.この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。
中村祐:打撃です。どれだけ守っても、打てなければ勝てないと実感しました。
中村友:球の重さが足りないことと、スタミナです。
Q.この冬はどんな冬にしていきたいですか?
中村祐:打撃に力を入れ、春には「強打の大竹」と言われるようにしたいです。
中村友:秋に出た課題を、克服できるようにしたいです。
Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?
中村祐:「野球ができることに感謝」です。
中村友:「不動心」です。
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
中村祐:チームワークです。学年関係なく、仲が良いところです。
中村友:元気の良さと、思いやりです。
Q. 最後にこれからの意気込みについて一言お願いします。
中村祐:走り込みで下半身強化をし、長距離バッターになります。加えて、安定感のある守備を身に付けられるよう、全力で頑張ります!
中村友:エースの臼井を超えます!
中村祐樹選手、中村友紀投手、ありがとうございました。
[page_break:一つ一つの積み重ねが大きな成果を上げる]試合の様子(大竹)
一つ一つの積み重ねが大きな成果を上げる
広田 利信監督にもお話を伺います。
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも合わせてお願いします。
「臼井がしっかり投げて、しっかりと守り、少ないチャンスを生かして得点する」という野球を目指し、練習の8割を守備に時間を割きました。その成果は公式戦6試合で1失策という結果で現れ、本校初の秋季大会ベスト8進出を果たしました。
今後は、より一層の守備力の強化と、基礎体力(体幹・股関節・骨盤)の向上、加えて、一番の課題である、攻撃力アップのための打撃強化に努めたいです。
Q. 最後に、厳しい冬の練習に励む選手たちにメッセージをお願いします。
「心技体」。このことは、言う事は簡単ですが行うことは難しい。一つ一つの積み重ねが大きな成果を上げます。1日1日を大切にし、こつこつ努力をしてください。
広田監督、大竹野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!