Column

県立大竹高等学校(広島)

2017.03.08


集合写真(大竹)

先輩達のベスト8を超える!

■学校裏の山で下半身強化!
広島県立大竹高等学校は、大竹市にある公立高校。1968年に、現在の校名に改称された。有名なOBとして、プロ野球歴代盗塁数2位の記録を持つ、広瀬 叔功さん(元南海)がいる。
現在、野球部の部員数は1年生14人、2年生10人の計24人。この冬は、下半身強化を目指し、学校裏の傾斜が急な山を走るなど、ランメニューを多く取り入れている。また、室内練習場がないため、雨の日には屋根のある渡り廊下を使い、日々練習に取り組む。

■打撃に大きな課題
昨秋、チームはベスト8進出を果たした。印象に残る試合として、吉尾 竜一副主将は、2回戦の総合技術との一戦を挙げた。初回に先制されるも、臼井 大翔投手が粘りの投球。その後追いつき、延長戦に突入。延長14回に峯岡 将吾選手のタイムリーなどで勝ち越し、3対1で勝利した。試合中、臼井投手が手をつってしまい、治療をしながら投げ続けた。この気迫を見て、「気合が入った」と吉尾副主将。死闘を制したのはとても大きかったようだ。そんな秋を振り返って「投手を中心とした守りが良かった。しかし、全体的にチャンスでの1本が出なかったので、残塁がとても多かった」と、打撃に大きな課題を残したことを口にした。

■この冬の意気込み
来春のキーマンとして、吉尾副主将は臼井投手、峯岡選手、好川 嘉一選手の名を挙げた。中でも、好川選手には「ホームランとチャンスでの1本に期待したい」と絶大な信頼を寄せている。春はベスト8に入ってシード権、夏は甲子園出場を目標としている大竹高校。吉尾副主将は「冬にあれだけ頑張った、と自信が持てるように冬の練習を頑張りたい」と、力強く語ってくれた。

このページのトップへ

[page_break:「強打の大竹」と言われるように]

吉尾竜一副主将(大竹)

「強打の大竹」と言われるように

ここからは、中村 祐樹選手(1年)と中村 友紀投手(2年)にお話を伺います。

Q.この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

中村祐:打撃です。どれだけ守っても、打てなければ勝てないと実感しました。
中村友:球の重さが足りないことと、スタミナです。

Q.この冬はどんな冬にしていきたいですか?

中村祐:打撃に力を入れ、春には「強打の大竹」と言われるようにしたいです。
中村友:秋に出た課題を、克服できるようにしたいです。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?

中村祐:「野球ができることに感謝」です。
中村友:「不動心」です。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

中村祐:チームワークです。学年関係なく、仲が良いところです。
中村友:元気の良さと、思いやりです。

Q. 最後にこれからの意気込みについて一言お願いします。

中村祐:走り込みで下半身強化をし、長距離バッターになります。加えて、安定感のある守備を身に付けられるよう、全力で頑張ります!
中村友:エースの臼井を超えます!

中村祐樹選手、中村友紀投手、ありがとうございました。

このページのトップへ

[page_break:一つ一つの積み重ねが大きな成果を上げる]

試合の様子(大竹)

一つ一つの積み重ねが大きな成果を上げる

  広田 利信監督にもお話を伺います。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも合わせてお願いします。

「臼井がしっかり投げて、しっかりと守り、少ないチャンスを生かして得点する」という野球を目指し、練習の8割を守備に時間を割きました。その成果は公式戦6試合で1失策という結果で現れ、本校初の秋季大会ベスト8進出を果たしました。
 今後は、より一層の守備力の強化と、基礎体力(体幹・股関節・骨盤)の向上、加えて、一番の課題である、攻撃力アップのための打撃強化に努めたいです。

Q. 最後に、厳しい冬の練習に励む選手たちにメッセージをお願いします。

「心技体」。このことは、言う事は簡単ですが行うことは難しい。一つ一つの積み重ねが大きな成果を上げます。1日1日を大切にし、こつこつ努力をしてください。

広田監督、大竹野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.07

【宮城】石巻西、登米総合産業、石巻、気仙沼が県大会切符<春季地区大会>

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>