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因縁の対決を制した星稜。負けず劣らず深い因縁の戦いを乗り越えてきたチームあり!

2016.08.10

因縁の対決を制した星稜。負けず劣らず深い因縁の戦いを乗り越えてきたチームあり!

星稜ナイン

 各地方に因縁の対決というのは数多く存在するが、もっとも有名かつドラマチックな対決の一つが石川県の星稜vs小松大谷だろう。

 さかのぼること2年前の石川大会決勝。8対0と小松大谷がリードをして迎えた9回裏に星稜が一気に9点を奪い逆転サヨナラ勝ちで甲子園出場。これだけでも世間をだいぶ騒がせたが、これで終わりではなかった。翌2015年、両校は準々決勝で対戦。この試合、今度は小松大谷が9回裏、3点のビハインドをひっくり返しての逆転サヨナラ勝利。やられたらやり返すと言わんばかりの試合ぶりに話題を呼んだ。

 そして1勝1敗で迎えた今年、両者はまたも顔を合わせる。舞台は準決勝、星稜が6点をリードして迎えた9回表、小松大谷は2点を返す。また大逆転劇はあるのか!?と息をのんだが、今年はそのまま星稜が逃げ切り。8対4で決勝進出を果たし、そのまま甲子園出場を決めた。

 その星稜とは別に、今年の甲子園には因縁の対決を乗り越えてきたチームがある。それが本日第1試合に登場した広島の広島新庄だ。
決勝の相手は、5年ぶり8度目の甲子園出場を目指した如水館。両校は過去5年間で4度対戦し、広島新庄の3勝1敗。2011年は決勝戦で対戦し、この時は如水館が勝利し甲子園出場を果たしたが、それ以来夏の出場はない。
そして2011年以来の対戦となる2016年の決勝戦は、激戦に。3回に広島新庄が先制するも、如水館が4回に同点に追いつく。それぞれ点を加え合い5対2と広島新庄リードで迎えた9回裏、如水館が2点を返し1点差に。サヨナラもあるかと思われたが、ここは広島新庄エース・堀 瑞輝が奮起。最後まで手に汗握る大熱戦を気迫で制した広島新庄が2年連続2度目の甲子園出場を果たした。

 ところで、この対決にはもうひとつ因縁がある。
本日第1試合に登場した広島新庄の迫田 守昭監督は、如水館の迫田 穆成監督の弟。そう、この2人、兄弟なのだ。2011年の前、2004年にも迫田 守昭監督は広島商を率いて兄が率いる如水館と決勝戦で対戦している。2011年は兄・如水館が勝ったが、2004年は弟・広島商が勝利している。こちらも1勝1敗同士の対決だった。

 都道府県の代表として甲子園にやってきたチームや選手、監督、関係者は、様々な思いを背負い、それぞれにドラマを持っている。ここまで来るのに一苦労、やれやれ、といっている暇はない。背負った思いに応え、ドラマの続きを描き出す戦いは、もう始まっているのだ。

ちなみに、星稜vs小松大谷の対戦は、当事者に振り返ってもらっている。こたらもあわせて読んでおきたい。
≪オススメ記事:試合後に聞いた!星稜と小松大谷の3年生座談会≫

▼2014年夏の激闘を振り返る!
【三年生座談会】小松大谷高等学校(石川)

▼2015年夏の激闘を振り返る!
【三年生座談会】星稜高等学校(石川)
【三年生座談会】小松大谷高等学校(石川)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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