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ソフトバンクは右の大砲と長身右腕が2軍でアピール中

2023.06.28


花咲徳栄時代の井上 朋也

 オールスターゲームまであと1カ月を切った。各チーム60試合以上を消化、今シーズンの戦い方は見えてきただろう。上位にいるチームは優勝争い、下位にいるチームは巻き返しを狙うことになる。

 そんななかで各チームの2軍はどの様になっているのだろうか。1軍の起爆剤となるような選手はいるのだろうか。各球団の2軍で結果を残している選手を探ってみたい。

 ソフトバンクの2軍では井上 朋也内野手(花咲徳栄出身)とリチャード内野手(沖縄尚学出身)の2人がリーグ内でも屈指の成績を残している。

 昨年8月にヘルニアの手術を受けた2020年のドラフト1位・井上は、ここまでウエスタン・リーグトップの217打席に立ち打率.246(199打数49安打)でリーグ6位の打率を残している。本塁打こそ3本と目立っていないものの、二塁打14本はリーグトップ。長打率.392もリーグ5位と結果を残しつつある。過去2年は1軍での出番はなかったが、今シーズンは1軍での出場機会を勝ち取りたいところ。

 1軍でも通算10本塁打を記録しているリチャードは、今シーズンも2軍ではリーグトップの9本塁打と快音を響かせている。しかし1軍では7試合の出場で打率.083(12打数1安打)と苦しんでいる。6月3日に体調不良で登録を抹消されていたが、17日の3軍戦で実戦に復帰した。ここから2軍戦を経て1軍復帰を目指すことになる。

 新外国人選手のホーキンス外野手は打率.203(143打数29安打)、4本塁打、アストゥディーヨ内野手は打率.329(81打数25安打)、4本塁打の成績を残している。チームはこれまでの実績があるデスパイネを緊急補強したが、両外国人選手もアピールを続け1軍昇格をつかみ取ることができるか。

 投手では昨シーズンも1軍で18試合に登板した196センチ右腕・椎野 新投手(村上桜ヶ丘出身)が好調だ。23試合の登板で25回を投げ防御率1.44と安定している。また投球回数以上の33奪三振で奪三振率は11.88になる。今シーズンは1軍での登板はないが、奪三振力を武器に中継ぎの一角として昇格したいところ。

 その他では田上 奏大投手(履正社出身)が10試合で49.2回を投げ防御率3.44とまずまずの結果。昨シーズンは1軍で試合に先発したものの勝ち星には恵まれなかった。今シーズンこそ1軍の舞台で初白星を挙げることに期待がかかる。

※2023年6月27日終了時点

(文=勝田 聡)

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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