学生野球資格回復 清原和博氏ら139名が公示
清原和博氏
日本学生野球協会の資格審査委員会が5日に行われ、学生野球資格回復者が日本学生野球協会HPで公示された。今回公示されたのは139名(再回復を除く)で、最終所属球団・オリックスバファローズで清原和博氏の名前も並んだ。
学生野球資格回復者として公示されると、元プロ野球関係者が高校野球や大学野球の指導者になることが可能。清原氏も今回の公示で高校野球や大学野球の指導可能の対象者となったが、学生野球協会のガイドラインには、執行猶予の期間経過後5年を経過していない者は「適任者に該当しない者」と記されている。
清原氏は覚醒剤取締法違反で有罪判決を2016年に受けており、4年間の懲役刑執行猶予期間を昨年6月15日に終えた。この規定により、国内で高校野球や大学野球の指導が可能となるのは2025年6月以降となる。
この他、プロ・アマ双方の資格回復研修(2020年度はe-ラーニング形式)を経て、新規で資格回復が認められた皆さんはこちらの通りである。
2月6日以降、全日本大学野球連盟と各都道府県高等学校野球連盟に指導者として登録すれば、学生への指導が認められる。
この制度は、過去のプロアマ関係の問題を経て、2013年の学生野球憲章大幅改定で整備された制度であり、公益社団法人全国野球振興会日本プロ野球OBクラブのHPにはこう書かれている。
学生野球資格回復制度 ~元プロ野球関係者の学生野球との関わり~
2013年学生野球憲章が大幅に改定され、元プロ野球関係者が学生野球(大学、高校)を指導する道が大きく開かれました。
プロ野球と学生野球との間に高い壁が築かれたのは、半世紀も前のことです。以後、プロと学生とは長く断絶の歴史にありました。やがて、「教諭特例」(教諭実務経験により学生野球資格回復を認める)が制定され、実務経験の期間を短くすることや学生野球協会の承認を受けた講習の場での交流が実現するなど、徐々に規制が緩やかになっていきました。
そして一気に雪解けの時を迎え、この度、教職免許を持たない者でも一定の研修を受けることで学生野球資格回復を認めるという「学生野球資格回復制度」が実施されることになったのです。
プロアマ交流促進については、今日に至るまで、幾度とない議論が交わされてきたことは言うまでもありません。長い歴史を経て、2013年からスタートされたこの制度は、学生側とプロ側が互いに協力し合うことで初めて実現された制度です。
学生野球資格回復までの詳しい道のりについては同HPの図からも確認ができる。
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