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渡辺元智氏の孫・佳明など楽天の下位指名でベストナインを組んでみたら

2021.02.01

渡辺元智氏の孫・佳明など楽天の下位指名でベストナインを組んでみたら | 高校野球ドットコム
明治大時代の渡辺 佳明

 2020年シーズン、「松坂世代」における最後の野手でもあった渡辺 直人(楽天)が現役を引退した。

 渡辺は松坂 大輔横浜高/西武)のように高校時代から有名だったわけではない。牛久高時代に甲子園出場はなく、ドラフト候補という存在でもなかった。その後、城西大、三菱ふそう川崎を経て2006年大学生社会人ドラフト5位で指名を受け楽天へと入団する。

 楽天では1年目から遊撃のレギュラーに定着。その後、DeNA、西武と渡り歩いて2018年に楽天へと復帰し、通算1135試合の出場で855安打を放った。

 楽天は設立から20年も経っていない。そのなかでドラフト下位指名選手から渡辺のように飛躍した選手は、どれだけいるのかベストナインを組んでみた。

※ここでは下位指名を4位以下としている。また、外野は右翼・左翼・中堅でわけていない。

 投手は変則左腕の高梨 雄平(JX-ENEOS/2016年9位)を選出した。1年目から中継ぎとして46試合に登板し防御率1.03と活躍。2018年には日米野球の日本代表にも選出された。2020年シーズン途中に巨人へ移籍したが、巨人でも44試合の登板で防御率1.93と存在感を見せている。その他では菊池 保則(常盤大高/2007年高4巡)や辛島 航飯塚高/2008年6位)が下位指名から躍進した。

 捕手は井野 卓(東北福祉大/2005年大社7巡)を選んだ。井野は、楽天、巨人、ヤクルトの3球団に在籍。正捕手となったことはなかったが、2020年シーズンまで15年間に渡って現役を続け148試合に出場している。

 内野は一塁に枡田 慎太郎(智弁学園高/2005年高4巡)、二塁は渡辺 佳明(明治大/2018年6位)、三塁が草野 大輔(ホンダ熊本/2005年大社8巡)、そして遊撃に渡辺 直人(三菱ふそう川崎/2006年大社5巡)を選出した。

 草野は、2年目に規定打席未到達ながら打率.320(340打数110安打)をマーク。2009年には打率.305(462打数141安打)と規定3割を記録し、球団史上初のクライマックスシリーズ進出に貢献している。二塁は現役の渡邊。まだ実績はないが、1年目から77試合に出場しており期待値は高い。今後の成長に期待がかかる。

 外野は、聖澤 諒(國學院大/2007年大社4巡)、岡島 豪郎(白鴎大/2011年4位)、島内 宏明(明治大/2011年6位)の3人。いずれも2013年の日本一を主力として経験した。

 俊足が売りだった聖澤は通算197盗塁。これは球団トップの数字となっている。また島内は2020年シーズン終了時点で通算784安打を記録しているが、これは高須洋介と並んで球団6位の数字。2位が嶋基宏の930安打となっており、2021年シーズン中に手が届くかもしれない。

<ドラフト下位指名だけによるベストナイン>
※ドラフト4位以下

投手:高梨 雄平(JX-ENEOS/2016年9位)
捕手:井野 卓(東北福祉大/2005年大社7巡)
一塁:枡田 慎太郎(智弁学園高/2005年高4巡)
二塁:渡辺 佳明(明治大/2018年6位)
三塁:草野 大輔(ホンダ熊本/2005年大社8巡)
遊撃:渡辺 直人(三菱ふそう川崎/2006年大社5巡)
外野:聖澤 諒(國學院大/2007年大社4巡)
外野:島内 宏明(明治大/2011年6位)
外野:岡島 豪郎(白鴎大/2011年4位)

(記事:勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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