大阪桐蔭が誇る二刀流・根尾昂が最速145キロ!16奪三振完封勝利で決勝進出!
16奪三振完封勝利の根尾昂(大阪桐蔭)
大阪桐蔭・根尾昂が最速145キロ!16奪三振完封勝利で決勝進出!【秋季近畿大会・4日の結果】
11月4日、秋季近畿地区高等学校野球大会では準決勝が行われ、智弁和歌山が乙訓に逆転サヨナラ勝ちで決勝進出。そして、大阪桐蔭は根尾昂が7安打、16奪三振完封勝利を挙げた。
初戦の京都翔英戦では低めのスライダーを見切り、ライトスタンドへ高校通算19本塁打を放った根尾。この日は「柿木蓮が投げず、僕や別の投手が投げる日と聞いたので、最初からエンジン全開で投げた」と、初回から全力投球。多少、ボールがばらついたものの、140キロ~143キロの速球を連発し、近江打線を圧倒。2回表には、本日最速となる145キロを計測。そして、根尾が得意とする120キロ後半の高速スライダーのコンビネーションで、三振を量産した。
根尾は「今日はストレートも、スライダーもよかった」と手ごたえ十分の投球。ストレートは最後まで勢いが衰えず、9回表にも140キロを計測し、7安打完封勝利で決勝進出に貢献した。根尾は高校に入って、完封どころか、初めての完投勝利とのこと。「今まで途中で終えることが多かったので、最後まで投げ切ることができてよかったです」と笑顔を見せた。ただ4番としては1安打に終わり、「この日は得点したのは2イニングだけ。自分自身、淡白な打撃になってしまいましたし、4番ピッチャーを任されているのであれば、打たなければなりません」と反省することを忘れなかった。ミレニアム世代を代表する二刀流は、この秋にかけてさらに凄みが増している。
大阪桐蔭・西谷浩一監督
「根尾は試合前のブルペンから非常に良く、久しぶりにおっと思わせるストレートを投げることができていました。根尾はブルペンでもマウンドでも同じように投げることができる投手です。1人でも公式戦で投げられる投手が多くなることはチームにとっては良いことです」
リードした小泉航平捕手
「根尾は、ストレートは以前よりも良かったですし、スライダーは、本当に切れが良かったです。根尾は本当に落ち着いていて、周りが見えているので、良い投手だと思います。まだ僕が打ちやすいコースに要求することがあるので、そこを修正していきたいと思います」
近江の主将・中尾 雄斗選手
「根尾君は今まで対戦した投手の中では一番速い投手でした。変化球も切れがすごかったですし、ベンチではみんなくらいつこうと言い合っていたのですが、投げるボールが良く、厳しいコースに決まるので、全く対応ができませんでした。選抜を戦う上で、根尾投手のボールを対戦できたのは良い経験になったと思います」
◇4日の試合結果