伊藤 歩夢選手
伊藤 歩夢
ポジション:投手
ボールスピード:131 km/h
寸評
1年夏から
敦賀気比の4番打者として出場してきた
吉田正尚。小柄ではあるが、腰が据わった構えから繰り出す鋭い打球には目を見張るものが感じられた。以降、成長が楽しみな逸材だったが、ここ最近あまり話を聞かない。彼はファーストにコンバートされていた。北越戦で彼のプレーを拝見することはできたが、2安打を放ったものの、どこか芯を外された打球が多い結果に思わず首をかしげたくなった。昨年から不調は続いていると聞いているおり、彼の試行錯誤は続いている。 (打撃) 私が観戦した試合では2安打。外角の入ったスライダーをレフト前ヒット。インコースに入るスライダーをライト前ヒットにした。しかし完璧にとらえた打球ではない。以降も凡退が続き、その内容はミートポイントが僅かに外れて詰まった打球になるものであった。
オープンスタンスで、グリップの高さは肩と平行な位置にセットして、構えている。腰の据わりも良く、投手を両目で見据えることができており、打席での集中力も高く。構えの鋭さでは北信越大会で見てきた選手の中ではNO.1だろう。投手の足をが接地した時点で始動を仕掛けていく。ぎりぎりまでボールを引きつけて打つスタイルである。小さく足を上げて、どっしりと踏み出していく。下半身の動きがしっかりしているので体勢を崩されることも少ないし、変化球で崩されてもしっかりと引きつけてリストの強さで打ち返す上手さはある。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていく。強靭な下半身でしっかりと踏み込んで開きを抑えて上半身を鋭く回転させてボールをぶつけていく。また左手でしっかりと押し込むことができているし、捏ねる動作は少なくなってきた。これほど鋭いバットスイングができるフォームをしているので、捉えた時の打球は凄まじいものはあると思うのだが、私が感染した試合ではどうもミートポイントが崩れてしまいヒットになっても不規則な打球が飛んでいる。彼自身も納得いかないのか、塁上で打撃フォームを確認する仕草が見られた。打撃の拘りが人一倍強い。ネクストバッターサークルでは右わきにタオルを抱えて開きを確認するのも見られた。人一倍考えすぎるところはあるので、課題点が把握できないと不調を長引きやすいタイプにも見えた。
(守備・走塁) 外野手(ライト)からファーストへ転向した吉田。コンバートしてから長く経っているのか、動き、カバーリング、ポジショニングは普通のファースト並みにこなしている。外野手としてはポジショニングのうまさに定評はあった。ファースト転向は彼のような小柄な中距離打者タイプはあまり受けないから外野手に転向してほしいと思うが、野球を見る視野を広くするためにファーストをやるのも悪くないことだろう 塁間タイムは昨年測ったタイムでは4.00秒前後を記録しており、なかなかの俊足であったと記憶している。走塁面の意識はあまり分からなかった。
更新日時:
2011.06.17
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