宇田川 健選手 (川口市立)

宇田川 健

球歴:川口市立

都道府県:埼玉

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:183.5 cm

体重:75.0 kg

ボールスピード:135 km/h

学年:3 年

兄がWBC代表選出 育成から急成長した剛腕を追いかける川口市立の好投手に期待


 公立校らしからぬ施設に、有力選手が集まるなど、埼玉県の高校野球を沸かせる予感がある川口市立のメンバーで、将来性豊かと期待したいのが宇田川 健投手(1年)だ。  兄は今年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表に選出されたオリックス・宇田川 優希投手(八潮南出身)。パワーピッチングで打者を圧倒する投球スタイルが代名詞となっているが、弟の健は違う。終始脱力して、しなやかな投球モーションからスピンの利いた速球を投げ込む。  ノーワインドアップから動き出し、軸足の膝を曲げたまま左足をゆったりと上げていく。さらに上半身をやや前傾姿勢にして軸足に重心を乗せてから体重移動に入っていく。体が開くことなく、捕手方向へ真っすぐ移動することで右腕が隠れ、最後に右腕を振り抜く。  一番大事にしているのはピッチングの角度だという。「小学生の時から肘のケガを防ぐために取り組んできた」と高い位置から右腕を振り下ろしている。身長183.5センチの長身も相まって、角度のある投球が実現している。現在の最速は135キロ。最後の夏までには「ストレートを武器にできるようにしたい」と150キロ到達の大きな目標を掲げる。  課題は柔軟性と下半身の筋力だ。  「中学では軟式をやっていましたが、先輩の上村(俊平投手=2年)さんとダッシュや下半身トレーニングをやったので135キロまで届きました。柔軟性も1年間かけて取り組んでいますが、まだ欠けているので、これからも継続したい」  自分でも「想像以上」という成長曲線に驚いているが、「もっと成長できる」と自信を深めて練習を続けている。兄優希は22年に一気にブレークし、日の丸を背負うことになった。育成から成長した兄を見て「背中を見て『自分もやらないと』と思って頑張れる力になります」と活力にしている。  確かに体重や柔軟性など、物足りないと感じるところはある。ただ、それでも135キロをマークしていることを考えれば、将来性は感じる。3年生の夏までには埼玉を沸かせる好投手になることを期待したい。
更新日時:2023.01.29

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