山里 宝選手 (神戸国際大附)

寸評

この夏の甲子園で3本の二塁打を放ち、神戸国際大附のラッキボーイになりつつある2年生ショート・山里宝。甲子園では打撃面で驚きのパフォーマンスを見せ、来年の兵庫を代表する遊撃手になりそうだ。 打撃を見ると、兵庫大会から変化があった。兵庫大会では、オープンスタンス気味に構えていたが、スクエアスタンスで、あらかじめすり足気味に構えている。タイミングのとり方がかなり良くなり、滑らかなスイング、豪快なフォローフルーで速球にも、変化球にも対応し、シャープな打球を飛ばし、安打を重ねる。一連の動作は内山壮真（星稜-東京ヤクルト）を思い出させる選手だ。 遊撃守備を注目すると、ランニングスローを決めるなど、高い守備力を発揮し、高校野球ファンを唸らせた。攻守で躍動感のある動きを見せる山里について、青木監督はこう評価している。 「彼は野球センスが高く、何より周りが見えます。バッティングでも守備でも。だから何か期待、学年1つ下ですがやってくれる選手ですね。何に対しても前向きな選手ですね」 冬場から木製バットを懸命に振り続けた成果を発揮。青木監督に対して積極的に振ることを指示したという。 「いろいろありますがストライクをしっかり振ることを大前提にやっています。一番厳しい ボールにタイミングを取るように言っています。3安打でしたが、あの体で意外とホーム ランも打ちますし、秋はベンチいませんでしたが、春の選抜からベンチ入って。冬場に力 を付けて発揮しました」 小柄でもホームランを打てることを買っている。 2回戦以降も大暴れできるか、注目をしていきたい。