中山 礼都選手 (中京大中京)
寸評
逸材揃いの中京大中京の野手の中でピカイチの評価をされているのが、中山 礼都だ。ステップ幅が小さい打撃フォームから広角に鋭い打球を飛ばせる打撃技術、強肩を生かした守備技術は素晴らしいものがある。順調に伸びていけば、高卒プロを目指せる実力は秘めている。 (打撃) スタンスは歩幅を狭めたスクエアスタンス。グリップは肩の位置においてバットを立てて構えている。始動の仕掛けは若干遅く、投手の足の着地に合わせてトップを引いていく。バックスイングをとっても、捻りは小さく、インパクトまでロスのない動きができている。 ノーステップのように見えるが、前足を踏み出したとき、軸足から前足までの体重移動が上手く、ノーステップの選手にありがちなのは前足が突っ張りが割れができないこと。 中山はうまく割れを作り、ボールを手元まで呼び込んで縦振りのスイング軌道でしっかりとボールに合わせて打ち返すことができる。そのため、ライト方向だけではなく、逆方向にも鋭い打球を打ち返すことができる。 明治神宮大会では少しステップが上手くいかず苦しんだが、決勝戦では吹っ切れたかのようにいつもの中山に戻っていた。 (守備・走塁) 重心を低くして、打球をさばき、ダイレクトスローでアウトにできる守備技術の高さは今年の高校生ではトップレベル。反射神経が良く、身のこなしが軽快で、複雑な動きをこなせるセンスの良さがあり、強肩を生かしたスローイングは魅力的。 秋の大会、明治神宮大会を見た限りでは不安定な捕球処理はなく、基本を忠実に守れる選手ではないだろうか。 神宮大会の三塁打のタイムは11秒53と突出した走力ではないが、遅くはない。来年はこういったスピードを突き詰めることも評価を挙げるポイントになりそうだ。
更新日時:2019.12.05
将来の可能性
攻守のバランス、スケールの大きさを考えれば、2020年度の高校生野手を代表するショートストップになりそうで、粒ぞろいの遊撃手の中でもスケールの大きさは群を抜いている。また軽率なプレーが少なく、全力でプレーができるひた向きもある。技術的な意識も高く、これまで愛知で見せてきたパフォーマンスを全国の舞台で発揮すれば、そのまま評価される選手ではないだろうか。 長打を打てる打撃フォーム、肩の強さという点ではショートで1位指名を受けた小園海斗(報徳学園-広島) に匹敵する選手だろう。 小園は驚異的な俊足、運動神経、センスの良さがあったが、中山は高度な打撃技術、反射神経の良さがある。ぜひラストイヤーは大化けしていただきたい。
更新日時:2019.12.05
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くり
2024-03-18 at 9:36 AM
選抜頑張れ!!!!!!!