土田 龍空選手 (近江)

土田 龍空

球歴:近江

都道府県:滋賀

ポジション:遊擊手

投打:右 / 左

身長:179.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年、高校生ナンバーワンショートの座を狙っているのが近江・土田龍空だ。細身でありながら、高校通算27本塁打。そして守備でも天才的な感覚で、次々とヒット性の当たりを阻止するレベルの高い守備ができる。そんな土田の攻守に迫っていきたい。 (打撃) 細身でも本塁打を打てる技術の高さを見ると、タイプ的には昨年、15本塁打を記録した西川龍馬(敦賀気比出身)とにている。むしろそういうタイプに育ってほしい選手だ。  打撃を詳しく見ていくと、スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において背筋を伸ばして、投手をしっかりと見据えて構えている。  投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、ステップは2年生のときは結構変わっていたが、どちらかというと小さなステップで打ちに行くことが多い。軸のブレを防ぐことを意識しているのだろう。  その後、両腕を捕手側方向へまっすぐ引いていき、トップを形成する。肩口から降り出すようにしていき、捻りを入れながら縦のスイング軌道でボールを捉える。骨盤をまわしながらボールをぶつけていくメカニズムは、西川のように細身ながら打球を飛ばせる選手と似ている。  ただ気になったのは、身体が捻りすぎることで、バットが出てこず、無駄な力がはいったオーバースイングになることがある。そのため一見、フルスイングをしているように見えても、始動が遅く、振り遅れになることがある。     夏の独自大会ではキレの良いスイングで打てることを期待したい。 (守備・走塁)  打球に対する一歩目の反応は速く、捕球してから送球に入るまでの持ち替えの速さなど守備のスピードは他の高校生遊撃手の中でもずば抜けていることが分かる。何より評価したいのはポジショニングの良さ。ヒット性だと思う打球を平凡なゴロにしてしまう予測の上手さが土田に備わっている。  今年のチェックポイントは送球のコントロール。2年夏は少し乱れ気味だったので、ぜひ正確性のあるスローイングを求めていきたい。  塁間タイム3.9秒~4.0秒で駆け抜けるスピードがあり、二塁打も7秒90秒台と左打者としてまずまずのタイム。今年はもっと走れる一面も見せていきたい。
更新日時:2020.06.04

将来の可能性

 守備については天才肌の感覚があり、また打撃も長打を多く打てるスラッガーになるための過程を踏んでいるように見える。そのステップは決して悪くない。  守備では送球、打撃では技術の精度を高めること。まだまだ身体も細いので、線を太くしつつ、スピードを落とさない体作りをして、夏に向かってほしい。  プロでプレーする上で必要なスピード感のあるプレーはできている。ぜひそれを失わず、すべてにおいて一回り成長した姿を見せることを期待したい。
更新日時:2020.06.04

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