西舘 勇陽選手 (花巻東-中央大)
短評
花巻東から大器が現れた。その名は西舘 勇陽。岩手県北部に所在する一戸中では軟式野球でプレー。花巻東に入学すると、1年夏からベンチ入り。1年秋ではエース格として活躍を見せた。西舘が大きく期待されているのは、これまでの大投手の歩みと似ているところがある。西舘が背負っている背番号「17」は、菊池雄星(埼玉西武)、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)も1年夏に背負っていた背番号だったからだ。さらに、背番号を背負うだけではなく、184センチの長身から投げ込む速球に多大な可能性を感じるからだ。 その西舘のピッチングを詳しく見ると、その投球フォームは大谷翔平を意識しているのが分かる。左足を胸の近くまで上げていきながら、右足は両膝を曲げてバランス良くたつ。その後、左腕のグラブを高く掲げて、胸に抱えていき、そこから内回りのテークバックからトップを作り、その後、左足を突っ張るようにして、腕を振っていく形は大谷とよく似ている。 ストレートの最速は142キロ。現時点のストレートの勢いを見ると、現在を見るのではなく、1年後、2年後とどんな進化を遂げているのか、注目をしていきたい選手。184センチ76キロとまだ華奢な体がどう逞しくなって、それが投球にどんな影響を与えるのか? 全国デビューする新怪物候補のピッチングが見逃せない。
更新日時:2018.01.28