黒川 史陽選手 (智辯和歌山)

黒川 史陽

球歴:智辯和歌山

都道府県:和歌山

ポジション:外野手, 二塁手

投打:右 / 左

身長:181.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2017年11月03日)  今年も智辯和歌山もすごい打者が出てきた。その名は黒川史陽(ふみや・1年)。黒川は、上宮優勝時の主将だった黒川洋行さん(元セガサミーコーチ)の次男。長男の黒川大雅選手(現・九州共立大)は、昨年、日南学園の選手として甲子園に出場をしており、まさにサラブレッドなのだが、その黒川の活躍により、選抜へ大きく前進した。  1回表、法隆寺国際打線は平田龍輝(2年)のストレートを狙い撃ち。「ストレートの走りはあまりよくなかった」と振り返るように、常時130キロ~135キロのストレートをしっかりとコンタクト。安打攻勢で3点を先取したのはおっと思わせる攻撃だった。  しかし3番に入った黒川は勢いを取り戻す打撃を見せる。一死一塁の場面で打席に立った黒川は高めに入ったスライダーを逃さず、レフトの頭を超える二塁打を放つ。それにしても黒川の打球はレフト方向へよく伸びる。黒川自身、逆方向へ打つことに自信を持っており、「高校に入学して、バットの出し方などを教わったr、自然と打てるようになりました」というが、高嶋仁監督曰く最初から打つことができたという。 「モノが違います。やはり打てる人は最初から打てるもんなんですよ」とほほ笑む高嶋監督は黒川の良さをこう評する。 「特に左中間にも打球が伸びますし、引っ張っても打球が伸びる選手です」  3回裏、先頭打者として打席にたった黒川。1ボールからの2球目だった。打った瞬間、本塁打とわかるライトへの本塁打で勝ち越しに成功する。とてつもない打球速度だが、意外にもこれが高校通算3本目。公式戦初本塁打である。それにしても、黒川はタイミングの取り方が実にうまい。スクエアスタンスでグイっと構えて、トップを深くとって、構える選手。間を外されながらも前足が突っ込まず、軸がぶれることなく、ボールを待ち構えることができており、そこから内回りのスイングで、痛烈な打球を飛ばす。第3打席はセンター前、第4打席は緩いカーブを中心に攻められながらも、右前安打。「タイミングを外してくるのは分かっていたので、いつもタイミングの取り方だといわれていたので、詰まり気味でしたけど、打ったコースがよかった」と振り返った黒川は4安打の活躍。 智弁和歌山は、長打力のある打者は数多いが、柔らかさと力強さを兼ね備えた左打者は稀であり、自分がやりたい動きを正しく伝えるセンスの良さがある黒川は、高卒プロに行ける可能性を持った打者であった。
更新日時:2017.11.04

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