野村 佑希選手 (花咲徳栄)

野村 佑希

球歴:花咲徳栄

都道府県:埼玉

ポジション:一塁手, 外野手, 投手

投打:右 / 右

学年:卒業

短評

 野村が公式戦デビューしたのは1年秋から。体は大きく、当たれば飛ぶ。しかしコンタクト能力が欠き、凡フライが多く、野村は苦しい思いをしていた。それでも岩井監督は粘り強く起用していたのが印象に残っている。そこには指揮官の「大きく育てたい思い」が見えた。そして1年冬。岩井監督からの指導を受け、素質が開花。春先から本塁打を量産し、県大会・関東大会のブレイクにつなげたのだ。  しかし好調は長く続くものではない。埼玉大会では、本塁打無しに終わり、決勝戦では無安打と悔しい思いをして、甲子園に入ったのであった。しかし野村は甲子園で復調。まず初戦の開星戦で4打数3安打。続いて2回戦の日本航空石川戦では、甲子園初アーチが飛び出した。  野村は岡本和真(智弁学園-巨人)のような構えから、小さなステップで振り抜いていく選手である。腕の動きの硬さが目立ったが、甲子園でだいぶ硬さが取れていた。バットの動きを見ると少し揺らして構えるようになった。これは先輩の西川と同じメカニズムで、こうすることで、両腕を柔軟に使おうとする意図が見える。不調時は腕の操作性が欠けた打撃となっていたが、本塁打を打った打撃を振り返ると、外角へのスライダーに先っぽに当たりながらも、レフトスタンドへもっていった。もし以前のままだったら内野ゴロで終わっていたコースであったが、なかなか突っ込まず、本塁打にすることができたのは野村にとって自信になった一発だろう。
更新日時:2017.08.23

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