福元 悠真選手 (智辯学園)

福元 悠真

球歴:智辯学園

都道府県:奈良

ポジション:外野手, 右翼手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の選抜では清宮幸太郎安田尚憲の2人が注目されるが、指名候補として期待されるのが福元ではないだろうか。高校通算35本塁打の長打力は年々伸びており、さらに12月末、奈良県選抜に選ばれ、木製バットを使った台湾での国際試合では日本人選手最多となる8安打を記録し、別格の活躍を魅せた。勝負強い打撃を見せる精神的な強さも魅力で、間違いなくドラフト候補として注目される福元のパフォーマンスを振り返っていきたい。 (打撃)  この選手が良いのは、好投手に対しても全く怯まないメンタルの強さ。それは春季近畿大会決勝の履正社戦で寺島成輝に速球に対して何度も粘って四球に出た福元は一塁上でガッツポーズ。さらに近畿大会準々決勝の大阪桐蔭戦で追い上げとなるホームランも放っている。長打力だけではなく、メンタル面も違うと実感させられた。  まず構えを見ると、スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において背筋を伸ばして構えている。投手の足が着地してから始動を仕掛ける。始動のタイミングは遅く、ボールを手元まで呼び込んでヘッドスピードの速いスイングでボールを捉えている。トップの動きを見ていくとバットを寝かせ気味にする。このスイングをすると、下からバットが出やすいが、福元はしっかりと右ひじをたたんで最短距離でボールを捉えることができている。また力みまくりでスイング軌道が遠回りだった昨夏と比べると昨秋は、力を抜いてボールを捉える感覚を掴んだのか、コンタクト能力がだいぶ上がってきている。  それは木製バットを握った台湾遠征でも変わらず、外角球をしっかりとたたいて、8安打を記録。それも右中間へ三塁打を打ったり、左中間を破る二塁打を打ったり、外角球をしっかりとおっつけてライト前にしたり、打撃の内容が非常に良い。  台湾の投手は140キロ台を計時する投手もいて、レベルは高かったが、そういう投手からしっかりと対応ができたのだから、木製バットにすでに順応をしているといっていいだろう。 (守備・走塁)  二塁打、三塁打が多く、一塁までの塁間タイムは測ることができなかった。走塁見る限り、脚力は高い選手。1番打者なので、もっと盗塁ができる選手になると選手としての価値は高まりそうだ。  守備を見る限り、イージーな打球しかなかったが、打球の追い方を見ると悪くない。打撃は高いレベルに達しているだけに次は守備力も大きなチェックポイントとなりそうだ。
更新日時:2017.01.22

将来の可能性

 近畿大会を終えて、近畿地区の打者の中でも頭1つ違うものを見せていたが、木製バットを使った台湾の試合で8安打を記録したことで、また評価を大きく上げたといっていい。  センバツ出場が実現すれば間違いなくドラフト候補として注目を浴びるのは間違いない。精神的な強さもあり、主将として周りを引っ張っていく姿勢を見せているので、リーダーシップのある選手を望むチームからすれば、欲しいと思わせる人材である。  格の違いを見せる大会にしていくことができるか大いに注目をしていきたい。
更新日時:2017.01.22

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です