福元 悠真選手 (智辯学園)

福元 悠真

球歴:智辯学園

都道府県:奈良

ポジション:外野手, 右翼手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 2年生ながらチームの4番打者という重責を担いつつ、センバツ優勝に貢献。鹿児島実業戦(観戦レポート)では、左中間スタンドへホームランを放つなど貴重な経験を積んだ大会でした。 (第一印象)  腰の回転が鋭く、クルッと下半身主導で振り抜けるスイングが魅力。スイングの弧も大きく、思いっきりの良い打撃が目立っていた。その一方で、ボール球に手を出してしまうところが今後の課題か。 (守備・走塁面)  右翼手としての打球への反応、落下点までの追い方などを見ていると、けして下手な選手ではありません。地肩も水準以上ありそうですし、守備・肩にしては上のレベルでも通用するのでは。  残念ながら一塁までのタイムは計測できませんでしたが、けして足を売りにするプレースタイルではなさそう。秋からの新チーム結成以来の32試合で、盗塁は3個と少なめ。 (打撃内容)  打球の多くは、センターからレフト方向が多いように感じます。新チーム結成以来、チーム1位の打率..433厘・10本塁打・打点も2位の29打点を上げるなど、4番打者を任されるだけの成績を残してきました。 <構え> ☆☆☆☆  ほぼスクエアスタンスで足を揃え、ボールを呼びこむまではグリップを下げ腰も沈めません。しかしボールを呼びこむ段階になると、グリップの高さは平均的なところまで引き上げ、腰もグッと据わってきます。両目で前を見据える姿勢も良く、集中力を感じさせる良い構えではないのでしょうか。 <始動> 遅すぎ  投手の重心がリリースを迎える前後で、足を浮かすことなくカカトの上げ下げだけで対応します。動作をノーステップにし、動きを極力抑えることで無駄を省こうということなのでしょう。しかし日本人のヘッドスピードでは、このタイミングでは遅すぎると考えます。 <下半身> ☆☆☆  始動~着地までの時間に余裕がないので、打てるタイミングは一点のみの点の打撃。あらかじめ狙い球を絞り、その球を逃さないことが求められます。  真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でも捌きたいタイプ。踏み込んだ足元もブレないので、外角の厳しい球や低めの球にもついて行けますが、右方向への意識は現時点では薄いようです。 <上半身> ☆☆☆  打撃の準備である「トップ」を作るのは自然体で、特に力みは感じられません。バットの振り出しにもロスはなく、内角でも外角でも柔軟に対応できる万能型。ボールを捉えたあとは、大きな弧を描き最後までしっかり振り抜けています。  足の上げ下げのないノーステップ打法なので、目線の上下動はほとんどありません。体の開きも我慢できていますし、軸足も崩れず地面から真っ直ぐ伸びています。そのため空振りをしても、バランスが崩れないのが良いところ。
更新日時:2016.04.13

将来に向けて

 来年のドラフト候補になれるかは微妙ですが、攻守にレベルの高い選手。走力でのアピールは薄いのかもしれませんが、全国レベルの強打者です。  このセンバツの経験を元に、また一回りも二回りも大きくなってもらいたい。いった最後の夏までに、どのぐらいの打者に育つのか想像もできません。期待して、今後も見守ってゆきたい選手でした。
更新日時:2016.04.13

短評

 全国制覇を果たした智辯学園の4番打者。鹿児島実業戦で本塁打を放つなど、パワフルな打撃を披露した。重心を低く構えて、遠心力を生かしたスイング軌道でボールを飛ばしていく選手。弧を大きく描いたスイングをしており、全体的に引っ張り傾向。ボールの見極めをさらに良くして、隙を少なくしていきたい。
更新日時:2016.04.01

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