太田 英毅選手 (智辯学園)

太田 英毅

球歴:智辯学園

都道府県:奈良

ポジション:二塁手, 遊擊手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年10月18日岡本和真(現・読売巨人)、プロ志望の3年生・廣岡大志と近年、立て続けにプロ注目の強打者を輩出している智辯学園。この2人と同じくプロ注目の内野手になるかもしれない選手がまたも現れた。  その名は太田英毅(ひでたけ)。神戸中央シニア出身の1年生である。 入学直後、太田は廣岡の打撃、守備を見て、すぐに「廣岡さんのような選手になりたい」と憧れた。廣岡からも直接、打撃面で手ほどきを受けた。「廣岡さんから上半身の動作を学びました」と語るように太田の打撃フォームを見ると、左足をゆったりと上げてからバックスイングを取るときに顎を左肩を乗せて、やや体をねじらせるようにスイングしていく様子は廣岡と少し似ているところがある。1球目からスイングを行い、実に鋭いスイングを見せている。そして2球目だった。 「スライダー中心の攻めだったので、インコースに甘く入ったスライダーを捉えました」
神港学園の先発右腕・三宅浩史郎(2年)が投じたスライダーを逃さずにポール直撃の先頭打者本塁打で1点を先制する。軽く振り抜いたように思えるが、175センチ76キロとまだ体格は発展途上ではあるが、綺麗に腰がスピンして、そのスピンの力をスイングに生かした惚れ惚れする体の使い方で人並み以上に打球を飛ばし、先制パンチを見せた。そして第2打席は2回表、一死満塁のチャンスで打席に回ってきた。  打席に入る前の太田の顔を見ると、「よし、俺の前に回ってきたな」と得意顔になっている様子が見える。目立ちたがり屋なのが、なんとなくわかるのだ。なので本人に「チャンスの場面で打席に盛り上がると気分的に盛り上がる?」と聞いてみた。「そうですね。やっぱり気持ち的に盛り上がってきますね」と即答で答えてくれた。その太田は2球目を打って2点を追加する左前適時打で3対0とした。この打席はストレートを狙っていた。 「相手バッテリーはスライダーを打たれたことが頭にあったと思うので、ストレートが来るだろうと。その狙い通りにストレートが来ました」と読み通りの打撃ができたと振り返った。それにしても太田は初球から振っていくことが多い。これは中学時代の時から心がけていることで、初球から打っていくことで、打線に勢いを与えられるから。  だからといってむやみに振っているのではなく、しっかりと狙い球を絞って打っているのだ。まだ「集中力を欠いて、雑な打撃になっているのが課題です」と自己分析ができるように一打席、一打席ごとにしっかりと反省ができている。また守備についてはまだ無駄なステップが多く、スローイングのスピードも磨く必要がある。 廣岡さんとはかなりかけ離れているので。上半身が浮いてしまうのと、あとはスローイングが課題です」と本人も守備が課題と捉えている。守備についてはまだ鍛えたりないところがあるかもしれない。守備のイロハを叩き込んでいけば、いずれ守れる選手になっていくだろう。まだ肉体的にも伸びしろがあり守備ではテクニックとフィジカルの両面を伸ばしていけば、いずれ強打堅守の遊撃手に育つ可能性を持っているだろう。廣岡に似た本番に力を発揮できるメンタリティの強さがあり、これからもずっと追いかけたくなるような選手だった。
更新日時:2015.10.19

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