東郷 太亮選手 (神戸国際大附)

東郷 太亮

球歴:神戸国際大附

都道府県:兵庫

ポジション:左翼手, 投手

投打:左 / 左

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年5月4日)  神戸国際大附の先発は報徳学園戦に続き、東郷 太亮(2年)がマウンドに登る。兵庫伊丹ヤング出身で、181センチ76キロとすらっとした長身左腕。身のこなしの良さから身体能力が高い投手であることが伺えた。足が速い、バネが強いというだけではなく、体の使い方にセンスの良さを感じるのだ。  セットポジションから始動し、右足を真っ直ぐ上げていきながら、左足のひざを適度に伸ばして、バランスよく立つ。踏み出す右足を勢いよく踏み出し、右腕のグラブを高々と上げながら、すぐに右胸にグラブを抱え込んでいきながら、テイクバックは内回りの旋回をしていきながら、リリースに入る。開きはじめが遅く、さらに軸足をうまく溜め込んだ状態からフィニッシュを迎えることができているので、コンパクト且つ全身を使った投球フォームをしているので、効率良く体を使うことができているのだ。  球速は常時130キロ中盤~130キロ後半(最速140キロ)を計測。高校生左腕でこれほどの球速を投げ込める投手は中々少ないもので、ここぞというときに決まる130キロ後半の速球は素晴らしいものがある。本人は「立ち上がりはあまりよくなかった」と振り返るように、立ち上がりは4イニング連続で四球を出すなど、ばらけていた。東郷はブルペンに入って、投球の感覚を試しながら修正を図っていた。  10回裏、東郷の速球の勢いは衰えず、一死から3番前原を空振り三振に奪ったストレートが最速140キロを計測。延長10回に140キロを計測するスタミナは見事である。4番谷川を打ち取り、試合終了。完封で決勝進出を決めた。  試合後、東郷は「登板初めの時は、緊張しましたが、だんだん緊張もほぐれて思い通りの投球ができるようになりました」とコメントするように、報徳学園戦の好投、そして今回の好投により、完全に自信をつけたといってもいい。球速は一定以上のレベルにあり、スライダーのコントロールも安定している。また開きはじめが遅く、簡単に捉えきれないものがある。そこで2試合好投したことにより、抑えられる自信をつけた。兵庫の各校からすれば、また手ごわい投手が増えたなと印象を受けたことだろう。 青木監督は、「まだ発展途上で、ようやくスタートラインを切ったばかり。これからが楽しみな投手ですね」と期待するように、東郷が台頭すれば、塩田 大河平内 龍太など好投手が揃う神戸国際大附投手陣だけに、全国でもトップクラスの投手陣を評される可能性は十分にある。 
更新日時:2015.05.08

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