西浦 颯大選手 (明徳義塾)

西浦 颯大

球歴:明徳義塾

都道府県:高知

ポジション:一塁手, 右翼手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年10月25日)  この男にも3回表に待望の先制3ランが。2014年・第2回IBAF15U野球ワールドカップ(大会7位)で侍ジャパンU-15代表のユニフォームを身にまとった3番・西浦 颯大(1年・右翼手・右投左打・177センチ65キロ・熊本北リトルシニア出身)がこの新田戦でついに覚醒した。  その一因には1週間前から変えた右脚の使い方がある。これまでは右脚を大きく上げ、着地と同時に強いスイングをすることを心がけていた西浦 颯大。しかし、夏から秋にかけては相手投手によるストレートと変化球とのコンビネーションに対し、待ちきれずタイミングを崩されフライを上げるシーンが目立ち、打率も低迷。夏に甲子園ベンチから外れる屈辱を味わっても、状態は一進一退であった。  そこで見かねた馬淵 史郎監督が西浦に声をかける。 「お前はしっかりミートすれば速い打球が打てるんだから、すり足で打ってみたらどうだ?」  これが功を奏した。ホームランは真ん中外よりのストレートを身体が開くことなく、しっかりバットにミートしながら乗せ、ライト芝生席に弾丸ライナーで運んだもの。さらに7回表一死満塁の場面では真ん中アウトコース低めのストレートをセンターまで運び、犠牲フライで貴重な5点目をもたらした。 「2つとも今までだったら内野フライでした」。中学通算32本塁打のプライドを捨てたフォーム変更。これが明徳義塾に勝利と3年連続21度目の大会ベスト4をもたらしたのである。  とはいえ、西浦にとってここまで高校通算10号・公式戦1号は到底納得いく実績ではない。 「僕も2年後の侍ジャパンU-18代表を狙っている。そこを目指して頑張りたい。清宮( 幸太郎・早稲田実業<西東京>1年)くんのレベルに少しでも近づきたい」 そこに最短距離で到達するための手段である「センバツ出場濃厚」まであと1勝。土佐との同県対決でも西浦の重要性はますます増していく。
更新日時:2015.12.30

寸評

 秋季大会では、3番・右翼手として出場。三拍子揃った選手で、将来が嘱望される強打者。  (第一印象)  タレント揃いのチームにあっても、その資質の高さは一番ではないのでしょうか。最終学年には、ドラフト候補として注目される可能性を秘めています。  (守備・走塁面)  左打席から4.05秒ぐらいで一塁に到達するなど、ドラフト指名される左打者の平均ぐらいのタイムで駆け抜けます。更に走塁を磨いて行けば、上のレベルでも足を売りにできる可能性を秘めています。  打球への落下点までの入り、キャッチング、スローイングなど、一応のレベルにすでに到達している印象はあります。ライトからの返球をみる限り、肩もかなり強そう。 (打撃内容)  けして長距離打者ではありませんが、チームの中でも屈指の長打力があるとききます。しっかり捉えた打球では、長打が期待できます。 <構え> ☆☆☆☆  前足を軽く引いて、グリップを高めに添えます。背筋を伸ばし、全体のバランス、両目で前を見据える姿勢も悪くありません。 <始動> 早め  投手の重心が下がり始める時に始動するなど、早めのタイミングで動き出します。これは、確実性を重視するアベレージ打者に多く観られる傾向です。 <下半身> ☆☆☆☆  足を引き上げまわし込み、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップ。始動~着地までの時間は充分あり、ボールを 線 で追えるタイプ。速球でも変化球でも、その場の状況で臨機応変に対応できます。  アウトステップするように、内角の球を意識したスイング。それでもインパクトの際に足元はしっかり踏ん張れているので、甘めの外角球や高めの球には素直にバットが出てきます。 <上半身> ☆☆☆  バットを引くのが遅れがちになることがあるので、スピードボールに立ち後れないことを気をつけたい。振り出しも少し素直にバットが出てこないので、ボールを捉えるまでにロスが。それでもバットの先端であるヘッドは下がらないので、タイミングさえ合えば打ち損じは少ないタイプかと。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げは静かで、目線の上下動は静か。体の開きは我慢でき、軸足にも粘りが感じられます。
更新日時:2015.12.28

将来に向けて

 まだ凄みを感じることはありませんが、三拍子高いレベルでまとまっています。これから大事なところを任されるうちに、自覚も芽生え風格も出てくるのではないのでしょうか。その期待に応えるべく精進を続けて行ければ、隙無しの鋭さも生まれてくるはず。そうなれば、高校からのプロ入りも意識できる存在になっているでしょう。これからの成長を、期待せずにはいられません。
更新日時:2015.12.28

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