島 孝明選手 (東海大市原望洋)

島 孝明

球歴:東海大市原望洋

都道府県:千葉

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年5月4日)  東海大市原望洋の2番手は初回からずっと準備をしていた神戸ではなく、エース・島 孝明だった。  まず島は根本を147キロのストレートで空振り三振。8番谷に対しても、本日最速の148キロのストレートを連発し、フルカウント。147キロのストレートで二ゴロに打ち取ったがこれが失策となり、二者生還となり、同点を許してしまう。だが代打・境を144キロのストレートで空振り三振に打ち取る。  8回表、島は好投。まず1番藤江 康太(3年)を内角の140キロストレートで二飛。2番佐々木海渡(2年)は144キロのストレートで空振り三振。3番大堀智哉(3年)にはフルカウントから内角へ147キロのストレートでどん詰まりで投手ゴロ。あれはまともに打ち返すことができない。 島はまさに力の投球で千葉黎明打線を凌ぐ。  9回表、千葉黎明の4番島村篤史(3年)が140キロのストレートを捉え、左越え二塁打を放つ。5番川口 廉(3年)は、142キロのストレートをニゴロ。6番小林洋亮(3年)は145キロのストレートで空振り三振に打ち取り、二死となったが、代打・木内に高めの145キロストレートを打ち返され、左前適時打となり、千葉黎明打線を6対5と1点差にされるが、8番谷祐樹(3年)は148キロのストレートを投げ込むなど力で行くところが見られたが、最後は129キロのスライダーで空振り三振に打ち取り、島はくるっと回ってガッツポーズ。捕手の峯尾 京吾と抱き合い、喜びを露わにしていた。  さて島だが、今大会の活躍はまさに主役と呼べるような活躍だった。島が一気に注目を浴びるようになったのは3回戦の市立船橋戦からだが、今大会は8回を投げて16奪三振なのだからどれだけ驚異的な三振数奪っているなのかが分かるだろう。今日の島は最速148キロを7球計測するなど、平均球速は144.16キロと3イニングでこの球速なのだから、素晴らしいといえる。ストレートで空振りを奪っているし、大きな曲りをするスライダーで三振を奪っていて、四死球もなかった。だがもう1つ求めるとすれば、三振だけではなく、球数を少なく収められる投球をすること。今の島の投球を見ると三振を狙いすぎているところがある。直球偏重の配球になったため、球数が無駄に多くなる。直球が来ていることが分かっているため、適時打を打たれた結果となった。プロへいく才能を持っている投手だと思うので、厳しくいえば、適時打を打たれるまでの過程・配球を反省する必要があるだろう。  いくつも変化球を増やす必要はないとはいえ、何か内野ゴロを取れるボールがあれば、もう少し投球は楽になるだろう。それができれば、同じ東海系列の大先輩である菅野 智之(巨人)のように三振と打たせて取る投球が自在にできる投手になるはずだ。
更新日時:2016.05.10

短評

観戦レポートより抜粋(2016年5月3日) ここから島 孝明の投球内容を具体的に振り返っていきたい。まず8番石川を高めの142キロのストレートで空振り三振。9番石川は外角に決まる128キロのスライダーで空振り三振。1番小川はストレートで左飛に打ち取ると、8回表、代打・菅野を142キロのストレートで空振り三振。3番長壁はこれも外角に決まる130キロの外角スライダーで空振り三振。さらに4番坂巻も128キロのスライダーで空振り三振と打者7人と対戦して、6奪三振と結果として見れば素晴らしいといえる。しかし今日の島は145キロ越えが2球ほどで、ほとんどが140キロ~144キロ。どちらかといえば控えめな内容だった。  スピードだけではない。調子が良くないのか、リリースポイントが安定せず、高めへ浮いてしまうストレートが多かった。それでも余りあるスピードで相手打者は思わず空振りしてしまうので、打ち取ることができていたものの、課題が残る内容だった。6奪三振することができたのは、ストレート以上に良かった130キロ台のスライダーとカーブがあったからだ。スライダーは打者の手元で曲がるスライダーでやや曲りすぎなように見えるが、相当鋭い曲りであり、このスライダーは高く評価されそう。100キロ台のカーブは上手く抜けて、しかもストライクゾーンに入る。そこから一気に140キロ台のストレート。並みの高校生ではそう対応できるものではない。なかなか小賢しさがある投手なのである。今日の投球内容では決して満足してほしくはないが、次の試合へ向けて、修正をしていってほしい。
更新日時:2016.05.10

短評

観戦レポートより抜粋(2016年4月30日)  エース島 孝明が登板。島 孝明がマウンドに立つとどっと沸く[stadium]千葉県野球場[/stadium]。昨日の市立船橋戦で、最速153キロを計測したという島。それもほとんどが150キロ越えだったという。そのスピード能力は本物だった。コンスタントに140キロ後半を計測し、最速148キロを計測。そのストレートはまさにズドーンという感覚で峯尾のミットに収まっていくのだ。その勢いに試合終了までざわめきが起こっていた。 ストレートのスピード能力は高校生レベルを超越しており、ドラフト上位候補に挙がっていても不思議ではない。さらに凄いのはコントロールが良く、狙い通りに投げ分けができていて、速球派にありがちな粗さがない。それは上半身、下半身が連動した投球フォームにある。  その投球フォームの良さは、昨秋から光っていたが、上手く肉付けをして、球速アップを実現した形だ。昨秋も、140キロ台の速球を投げ込んでいたが、140キロを超えたのは数球程度。この日は当たり前のように、145キロ以上。想像以上のレベルアップだといっていい。この島の成長の軌跡には別の機会で迫っていきたいと思う。
更新日時:2016.05.09

寸評

ここにきて評価を急上昇させている東海大市原望洋島孝明市立船橋戦で最速153キロを計測したが、実際に測ってその速球能力は本物であることが分かった。  木更津総合戦。直球は16球計測できたが、最速148キロで、平均球速は146.56キロと高校生のレベルを超越している。これほどスピードボールを投げる高校生は今のところいない。今回、スピードが出たガンは結構厳しく出るものならば、ガンが甘い球場ならば常時150キロ越えしていてもおかしくない。 それもコントロールが良く、狙い通りに内外角に投げ分けるコントロールがあり、不用意に四球を出すこともないので、高く評価されるのも当然だ。剛速球をコントロールできているのは、投球フォームの良さにある。  ワインドアップから始動し、左足を胸に近くまでゆったりと上げて、右足の膝を適度に曲げてバランス良く立つことができている。この立ち方の良さがその後の体重移動の良さにつながっていく。左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、重心を少しずつ下げていき、左足の膝を伸ばして着地を行う。左腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、左腕のグラブをしっかりと抱え込む。左腕を上手く使えるかどうかで、体の逃げを防ぐ形となり、島はロスなく体を使える形となっている。  左肩の開きが抑えられた上に、上半身・下半身・体幹の部分がうまく連動しているので、いわゆる腕が強く振れるフォームになっている。また多くの速球投手はリリースポイントがばらけやすいが、島はリリースポイントが安定していて、しっかりと意図通りにストレートを投げることができている。その点も素晴らしい。  今回、島はストレートが注目されているが、130キロ前後のスライダー、110キロ前後のカーブも投げ分け、いずれも精度が高い。速球だけの投手ではないのである。  もともと好投手タイプだった投手が突然変異で剛速球投手へ変貌。それも速くなってもコントロールが乱れていないのだから、評価は上がって当然だ。今度は先発としてどうなのか、注目してみたい。
更新日時:2016.05.03

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です