廣岡 大志選手 (智辯学園)
寸評
智弁学園・小坂将商監督も、潜在能力は、岡本和真にヒケを取らないという将来楽しみな新2年生。 (第一印象) 佐野日大戦(2014年03月28日)では、高校NO.1スラッガーである岡本和真が苦労していた、田嶋大樹投手のストレートを、ものの見事にはじき返し、その潜在能力の高さを実感致しました。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間は、右打席から4.6秒強ぐらい。これを左打者に換算すると、4.35秒強ぐらいに相当しやや遅いことがわかります。新チーム結成以来の35試合で2盗塁ということで、足を売りにするプレースタイルではないことがわかります。 選抜では右翼手として出場していましたが、打球への判断・キャッチングはそれほど上手くはありません。しかし地肩はまずまずで、基準以上のものがありそう。 (打撃内容) 三遊間引っ張る当たりで、三重高校戦では2本のヒットを放ちます。また右方向にも、打球が飛ばないわけではなさそう。 <構え> ☆☆ スクエアスタンスで両足を揃え、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合・両目で前を見据える姿勢・全体のバランスと、もう一つの感じがします。 <始動> 早め 投手の重心が下るときに動き出す早めの始動であり、これは典型的なアベレージヒッターが採用するスタイル。現在の彼は、対応力重視の打撃をしていることがわかります。 <下半身> ☆☆☆☆ 足を大きく引き上げて回し込み、ベース側にインステップして踏み込みます。始動~着地までの「間」が取れているので、速球でも変化球でも合わせやすい打ち方。ベース側にインステップして踏み込むので、外角を強く意識しているのがわかります。踏み込んだ足元もブレないので、開きを我慢して外角や低めの球に対応できるはず。しかし実際は、低めのスライダーをことごとく空振りしていたように、低めへの対応に課題を残します。 <上半身> ☆☆☆ 打撃の準備である「トップ」を早めにつくることが出来ていますが、バットの振り出しは身体がから出てきており、中々綺麗にバットが抜けて行きません。それでもバットの先端であるヘッドは下がっていないので、ドアスイングと言うほどではありません。 <軸> ☆☆☆ 足の上げ下ろしが大きいので、上下に目線はかなり動いています。体の開きは我慢できており、軸足の形は平均的でしょうか。
更新日時:2014.05.02