小島 千聖選手 (神村学園)

小島 千聖

球歴:神村学園

都道府県:鹿児島

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:170.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

寸評

 神村学園の4番として選抜開幕戦(2014年03月21日)の岩国高校戦では、レフト線へのツーベースを含む2安打を放つ活躍。しかし続く福知山成美戦では、結果を残すことができませんでした。腰の座った構えから、パワフルな打撃が持ち味。   (第一印象)    軸が安定していて、ボールを呼び込んで打つのが上手い。技術的にもしっかりしていて、ただバットを振ってくる粗っぽい選手ではありません。 (守備・走塁面)    二塁打を放った時の到達タイムは、8.6秒弱とけして足を売りにするような俊足ではありません。それでも新チーム結成以来の35試合で12盗塁という数字を残し、この数字はチーム一の盗塁数。その走力以上に、積極的に走る選手なのでしょう。     三塁手としては、少し打球への反応が重苦しい気はします。地肩も三塁手としては平均的で、際立つほどではありません。その辺は、35試合で8失策と、三塁手ながら失策数はチームで一番であり、やや安定感に欠けるところがあります。   (打撃内容)    チームでは、打率・本塁打・打点・盗塁 と抜けた数字を残しており、まさに神村学園の打線の絶対的な存在だと言えるでしょう。    <構え> ☆☆☆    スクエアスタンスで両足を揃え、グリップは高めに添える強打者スタイル。腰の据わり具合・両目で前を見据える姿勢は好いのですが、少し腰を引き気味で全体のバランスとしてはどうでしょうか?    <始動> 遅すぎ    一度足をベース側に持ってゆき、投手のリリース直前にチョンと小さくステップして踏み出します。これだと、一定レベル以上の球速・キレのある球に立ち遅れるか、いろいろな球に対処はできません。    <下半身> ☆☆☆    始動~着地までの間が殆どないので、狙い球を絞ってその球を逃さない打撃が求められます。ベース側にインステップするように、外角を意識したスタイル。踏み込んだ足元はブレないので、外の球でもキッチリ叩くことができます。    <上半身> ☆☆☆☆      始動の遅さを、あらかじめ「トップ」の位置にグリップを添えておき立ち遅れないように補っています。バットの振り出しもインサイド・アウトではないのですが、インパクトまでロスなく大きな弧を描いて振れています。内角捌きには疑問が残りますが、最後まで力強く振り抜けます。    <軸> ☆☆☆☆    足の上げ下げが小さいので、目線は上下にブレません。体の開きも我慢できていますし、軸足も崩れません。軸が安定しているのが、この選手の最大の良さです。
更新日時:2014.03.30

将来の可能性

 力強さだけでなく、技術的にも実にしっかりしたものを持っています。ボールを引きつけて叩くのが彼の持ち味なので、あまり始動の遅さは言いたくはありません。その分トップを早めにつくることで補おうとしているので、悲観しなくても好いでしょう。あとは、インステップして踏み込んで来るのと、バットの振り出しがインサイド・アウトではないので、内角を厳しく攻められた時の対処が課題にあります。その辺を上手く工夫すれば、夏までに更に打撃を高められるのではないのでしょうか。大学などでも、中軸を期待できる素材だと思います。
更新日時:2014.03.30

短評

観戦レポートより抜粋(2014年3月21日) 中盤以降は前評判に違わぬ神村学園の猛打ショーに。7回表・「狙ってはいなかった」と言いつつも、巻き込むようにスライダーを捉え、試合を決める大会第1号3ランを放った3番・山本 卓弥(2年)はもちろん、2安打に鋭い外野ライナー2本の高校通算30本塁打の4番・小島 千聖(3年)など各打者のスイングスピードは驚異的ですらある。
更新日時:2014.03.23

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