嘉陽 宗一郎選手 (松山聖陵)

嘉陽 宗一郎

球歴:松山聖陵

都道府県:愛媛

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:185.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 愛媛には安楽智大済美)という1年生ながら150キロ級のボールを投げる怪物がいるが、現2年生世代で最も期待されるのが、この 嘉陽宗一郎 ではないのだろうか。185センチの長身で、長い手足はいかにも投手体型。2013年度の、愛媛の高校球界を引っ張る存在として注目される。 (第一印象)  私が見たのは、連投で急遽マウンドに上がることになった 鳴門高校戦。本来の調子ではなかったのかもしれないが、MAX140キロと言われるストレートの勢い・伸びはまだまだだった。しかし大型にしては、ボールを両サイドに散らすことができ、ストレートは比較的低めに集まることが多く、意外に制球力があるのだなと実感させられる。 (投球内容)  ランナーがいなくてもセットポジションから、スッと足を引き上げて投げ込みます。球速は、恐らく130~出ても中盤ぐらいまで。ドロンとしたカーブとスライダーを織り交ぜ投球を組み立てます。ただこれだけの大型の割りには、適度にバランスも取れていますし、牽制・フィールディング・クィックなどの技術もシッカリしています。けして荒削りな素材なのではなく、肉体的に発展途上の投手といった印象を受けます。 <長所>  グラブは抱えられていますが、最後後ろに抜け気味。足の甲の地面への押しつけも、軽く地面引きずる程度。その割には、両サイド・低めへの制球は悪くありません。その要因は、意外に「球持ち」がよく、指先の感覚に優れているからではないのでしょうか。  投手らしい長い手足が特徴的で、「球持ち」も良いので腕が体に巻き付いてきます。もっと腕や上体を振る時に鋭さが出てくると、速球と変化球の見極めも困難になって空振りが取れると思います。 <課題>  着地までの粘りに欠けるので、打者からはタイミングが合わせやすい傾向にあります。そのため体の「開き」も早くなり、いち早く球筋が読まれて甘くない球でも打たれてしまいます。
更新日時:2012.12.12

将来の可能性

 恵まれた体格、制球の良さなど、投手としての資質は楽しみなものがあります。その一方で、大型故に動作の鋭さに欠けていたり、着地の粘りに欠けるフォームの改善など課題も少なくありません。この冬の過ごし方が、今後の野球人生の大きな別れ目になりそう。ここで「鋭さ」を意識してレベルアップできれば、ここから一躍越えた春にはドラフト候補に踊り出ても不思議ではありません。ただのデカイ奴で終わるおか、更にその先を見据えることができるのか、春季大会での成長ぶりが注目されます。
更新日時:2012.12.12

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